「セルティックスを優勝に導いてほしい」史上初の偉業を達成しながら敗れたヤニスがテイタムにエール<DUNKSHOOT>
バックスはファーストラウンドでシカゴ・ブルズを4勝1敗で下したものの、このシリーズの第2戦でクリス・ミドルトンが左ヒザの内側側副靭帯捻挫により戦線離脱。イースト準決勝の全休を余儀なくされ、戦力ダウンは明らかだった。 「ケガもゲームの一部」という言葉があるように、プレーしていればケガは誰にでも起こりうること。今さら“タラ・レバ”を使うわけにもいかない。 とはいえ、ミドルトンは昨季プレーオフで平均40.1分出場し、23.6点、7.6リバウンド、5.1アシスト、1.5スティールを残したチーム第2の男。バックスが誇るクラッチシューターでもあるだけに、特にオフェンス面で大きな痛手となったのは事実だ。 そうした状況のなか、アデトクンボは毎試合フル稼働で攻守両面に奮戦。シリーズ全体で計237得点(平均33.9点)、103リバウンド(平均14.7本)、50アシスト(平均7.1本)と、大黒柱として最後までチームを引っ張り、戦い続けた。 プレーオフのシリーズで200得点、100リバウンド、50アシスト以上に到達したのはアデトクンボがNBA史上初。このことからも、“グリーク・フリーク”が獅子奮迅の活躍をしてきたことがわかるはずだ。 ディフェンディング・チャンピオンとして迎えながら、イースト準決勝で姿を消したバックス。しかしシリーズ終了後、アデトクンボはテイタムとセルティックスへこう語っていた。 「テイタムと彼のチームが最善を尽くすことを願っている。彼らは素晴らしいプレーをしていたからこそ、このシリーズに勝つことができたんだ。彼にはこの先も素晴らしいプレーを続けてほしいし、できればチームをチャンピオンシップへと導いてほしいね」 フランチャイズ史上初の連覇達成はならなかったアデトクンボとバックス。だが、チャンピオンとして最後まで堂々と戦い抜いたことは間違いない。 今はただ、メンタル面とフィジカル面の両方を休ませて、来季に再び覇権争いへ参戦することを願うばかりだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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