【バス運転士不足問題】同じ区間なのに行きと帰りで運賃が違うのも運転士不足の影響ってマジ!?
高速バスでは運行事業者により運賃が異なることは普通にある。ダイナミックプライシングで乗車日により異なることすらある。それが路線バスでの広がりが顕著になってきた。ダイヤで選ぶのか、運賃で選ぶのか、なかなか迷うところだ。 【画像ギャラリー】【バス運転士不足問題】同じ区間乗ったのに行きと帰りで運賃が違う?ここにも運転士不足の影響が!(11枚) 文/写真:古川智規(バスマガジン編集部) (詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)
■複数の事業者から選べることは珍しくない
対距離制の運賃であれば、整理券を取り降車するバス停までの運賃を運賃表に従い支払う。最近はICカードでの支払いが多いので運賃表を見ることすらなくなっているかもしれないが、基本はそういうことだ。 同じ区間を複数の事業者から選択できることは結構多い。最終的な路線は異なっても駅周辺のようなターミナル始発の路線は分かれるまで同じ経路を通るので、結果的に複数の事業者から選択が可能というわけだ。 ここで運賃が異なっていても地元の人でないと分からない場合が多い。わからなければ先に来たバスに乗車するのが普通だ。ターミナルではバス会社ごとの乗り場というケースが多いので、便数の多いバス停で待つだろうから、やはり運賃が異なることに気が付かないことがある。
■均一区間では目立つ運賃格差
大都市の均一制運賃の場合は、バス停に1種類しかない運賃がデカデカと貼ってああるので、すぐに気が付く。ましてや複数の事業者のバス停があればその場で比較できてしまうので、運賃格差が目立ってしまう。 今や、運転士不足で便数や路線が減っている状況なので、運賃値上げにより運転士の待遇改善を図ろうという事業者の狙いは正しいし、非難されるものではない。これまでは運賃が異なることのないように協議して安い方に合わせる等していた。 それもいよいよ協議などとは言っておれなくなったのだ。しかし、同一区間同運賃という、これまでの常識と異なる状況が出現すると混乱するので、こういうことも起こりうることを知っておくことが重要だろう。