自身のスタイルに合わせて最適解を!ミドルレイヤー、タイプ別の選び方
フリースのここが◯
フリースの最大の魅力は着心地の軽さだろう。単純に軽いだけでなく、体に追従するナチュラルで動きやすい着心地がフリースのよさだといえる。際立った欠点がないので、どんな山行にも対応してくれる懐の深さも魅力。メンテナンスの容易さや入手のしやすさも見逃せないポイントだ。
フリースのここが✕
フリースの最大の欠点は風の通しやすさ。風が吹くと一気に体が冷えるので、コンディションが変わりやすい山ではアウターの脱ぎ着がどうしても増えてしまう。また、保温性の高いものは一般にアクティブインサレーションより重くかさばることが多い。保温性重視のときは不利となりがちだ。
②[BASE layer] アクティブインサレーション
ミドルレイヤーとしてもアウターとしても。活用範囲の広さが◎。 10年ほど前に登場した、いまいちばん進化が著しくホットなウエア。構造的には、旧来の中綿入りウエアと同じなのだが、空気が抜けやすい中綿と表面生地を新たに開発することで、行動中に着ても暑くなりすぎないウエアとして登場した。パタゴニアのナノエアとポーラテックアルファがその先駆けといえるが、現在では各社独自素材も次々に開発され、年々性能が向上した製品が登場している。 収納性はそこそこ。 中綿が入っているウエアなので、それほどコンパクトにはならない。ただし圧縮すれば、バックパックの中に入れたときに大きく場所をとるというわけでもない。 。 ストレッチ性は平均的。 表素材や中綿にストレッチ性の高いものを採用し、一般的な中綿入りウエアよりはストレッチ性を高めているものも多い。ただしフリースのストレッチ性には劣る。 裏地も通気性が高い。 表地同様、裏地にも通気性の高い素材が用いられる。一方で、滑りのよさも着心地向上には大事なポイント。製品によっては物理的な通気口を空けているものもある。 表面生地がキモだ。 アクティブインサレーションに使用されている表地は、あえて織りを粗くするなどして、通気性を高めている。中綿だけでなく、表地との合わせ技で通気性を実現する。