【オーストラリア】豪8月新車販売10.6%減、HVとPHVは好調
オーストラリア自動車産業会議所(FCAI)は4日、8月の新車販売台数が9万8,328台となり前年同月比で10.6%減少したと発表した。ただ、8月単月の販売台数では2番目に高い水準となっている。特にハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の販売台数は引き続き伸びており、FCAIのウェーバー最高責任者は、「オーストラリアでは電気自動車(EV)よりもHVやPHVの需要が高い」としている。 新車販売のうち57.5%を占めたスポーツタイプ多目的車(SUV)は、前年同月比9.3%減の5万6,541台。SUVを除く一般乗用車の販売は21.6%減の1万5,166台だった。 メーカー別では、トヨタ自動車が2万1,490台で引き続き1位。2位はフォード(8,890台)で前月の3位から順位を上げ、3位はマツダ(8,263台)となった。 モデル別では、トヨタの「RAV4」が6,712台で1位となった。2位はフォードの「レンジャー」で5,431台、3位はトヨタの「ハイラックス」で4,496台だった。 州・準州別では、◇西オーストラリア州:9.9%減◇クイーンズランド州:7.5%減◇北部準州(NT):8.1%減◇南オーストラリア州:2%減◇ニューサウスウェールズ州:13.9%減◇タスマニア州:13%減◇ビクトリア州:10.6%減◇首都圏特別区(ACT):21.9%減――と全ての州・準州で減少した。 HVの8月の販売台数は1万6,664台と前月比44.9%増、PHVは2,644台と119.8%増となった。EVは3,434台と前月比50.8%減となったが、年初来では5万7,701台と前年同期比で1.4%増加している。 ウェーバー氏は「多くのブランドから多様なEVモデルが市場に出ており、供給は大幅に増加しているが、販売台数は国外市場と同様に、オーストラリア市場でも成長が見られない」と述べた。