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きもの広報大使IKKOさんにインタビュー

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25ansオンライン

中古品でなく「アンティーク」のような女に

―IKKOさんがプライベートで着る着物はどんなものですか。 やはり、歴史の重みのあるアンティークが好きですね。けれども、幅や身丈を自分に合わせるために全て仕立て直しをするので、上から下までアンティークということはあまりないんです。この染めをどうしても着たい、けれどもそのデザインを現代によみがえらせることは難しい…といったものはアンティークの生地を使いますが、復元できるものは、購入したアンティーク着物の素材をお手本に「これと同じようにデザインしてください」とオーダーして一から作ります。だけどやっぱり、どこか違う。復元できるっていっても、やっぱりオリジナルのものとはなんだか重みが違って「ああ、若いな」という感じがするんですよね。 ―着物以外に、インテリアもアンティーク物がお好きだとか。 そうなんです! 最近やっと、私の理想にいちばん近い家が見つかって引っ越したのですけれど、インテリアは主に中国のアンティークを置くようになりました。歴史のスパイスがちょっと入るだけで、部屋の中にも重みが出てくるのですよ。物を買うときは、古びてもそれが味になっていくような素材を選びます。それが「アンティーク」と「中古品」の違いという気がしますね。 人間にも同じことが言えて、ただ古く、年老いてはだめで、価値あるアンティークのような女になるよう、美意識を高く持つことが重要だと思っています。 ―美意識をキープするコツは。 年を重ねると、首の張りも顔の張りも失われて全て老いていくじゃないですか。化粧品やエステを駆使して、外見をきれいに保つことはできると思うのですよ。だけどそれ以外にも、美しいものを意識的に目にして、人生観を磨いていかないと、内面から出てくるオーラが薄っぺらくなってしまう気がするのです。特別展「きもの KIMONO」は、美しいものを目にする大きなチャンス。こうした機会を逃さないことが大切。そして、私は家の中もすごく重要だと思っていて、家に美学を集約するようにしています。 美容家としてもっと上を目指さなくてはと考えていたときに、次のフェーズでは、目に映る景色、帰宅したときの景色を変えなきゃだめなのではないかと気づいて、引っ越したんです。引っ越して、やっと私なりの思いが詰まった家、景色が整ってきたような気がします。世界は自分中心に回っていないから、自分に都合のよいことってなかなか起こらないじゃないですか。そんな世界の中で、唯一自分でいい眺めの景色をつくることができるのは家だけ。年代ごとに、その人に合ったレベルでいいので、見える景色を極めていくことが、美意識を保つ秘訣だと思います。

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