石破首相は断られたのに…トランプ氏がカナダ首相と夕食報道 関税強化ぶち上げ方針問題協議か
CNNなど米メディアは29日(日本時間30日)、事情に詳しい関係者の話として、トランプ次期米大統領(78)が29日夜、フロリダ州の邸宅「マール・ア・ラーゴ」で、カナダのトルドー首相と面会し、食事をともにしたと報じた。一部閣僚らも同行し、夕食後、トルドー首相は「マール・ア・ラーゴ」を後にするとも報じられている。 大統領選で勝利したトランプ氏のもとには、日本の石破茂首相をはじめ世界各国の首脳サイドから面会を求める要請が相次いでいるとされてきた。しかしトランプ氏サイドは国内法を理由に、大統領就任前はどの国の首脳とも面会しない方針を表明。意欲的だった石破首相との面会が実現しなかったのも、この一律方針があるためとみられていた。 一方で、トランプ氏は25日、カナダとメキシコへの関税強化を打ち出し、両国からの全輸入品に25%の関税をかける方針をぶち上げた。両国にとっては大きな痛手となる問題で、今回の面会に関しては、そうした流れを受けたトランプ氏特有の「ディール(取引)」の場となった可能性もある。G7首脳で就任前に初めて面会したのは、トルドー氏ということになった。 トランプ氏が2016年大統領選で初めて当選した際は、安倍晋三首相(当時)が直後にニューヨークのトランプタワーに向かって会談一番乗りを果たし、その後、蜜月関係を築くきっかけとなった。