秋篠宮さま59歳に 悠仁さまへ「一つひとつ自分が関わる仕事を大事に思って取り組んでほしい」(会見全文)
秋篠宮さまが11月30日に59歳の誕生日を迎えられた。これに先立って行われた記者会見の全文は以下の通り。 【動画】秋篠宮さま59歳に 記者会見(映像提供:宮内庁)
1年を振り返り、国内外の出来事で印象に残ったことについて
幹事社:宮内記者会の幹事社を務めます、日本テレビのカノウと申します。本日はお忙しい中、このような機会をいただきまして誠にありがとうございます。秋篠宮皇嗣殿下におかれましては、まもなく59歳の誕生日を迎えられますこと、宮内記者会一同、お喜び申し上げます。本日は率直なご意見をお聞かせいただければと思っております。よろしくお願いいたします。 秋篠宮殿下:よろしくお願いいたします。 幹事社:それでは質問に移らせていただきます。この1年を振り返り、国内外の出来事で印象に残ったことをお聞かせください。この1年、皇室では、妃殿下は一時期、胃腸の不調を訴えられ、上皇后さまは10月に骨折し、手術を受けられました。11月には、三笠宮妃百合子さまが亡くなられました。妃殿下の現在のご体調と上皇ご夫妻の最近のご様子、百合子さまが亡くなられたことへの受け止めについてご紹介ください。まずは国内外の出来事についてお願いいたします。 秋篠宮殿下:この1年、いろいろなことがありましたが、私としてやはり一番強く印象に残っているのが、元日に起こった能登半島の地震です。多くの人たちが亡くなり、その中には災害関連死の方も非常に多くおられるわけですけれども、そしてまた、その地震によって多くの人たちが被災しました。 その後、復旧に向けた努力が進んでいましたけれども、その最中、今度は9月に線状降水帯による大雨があって二重の災害になりました。これは非常に大きなことであり、亡くなった方たちへの哀悼の意を表するとともに、被災した家族の方たちへのお見舞いを申し述べたく思います。そして、速やかな復旧を心から願っております。 自然災害ということに言及しますと、やはり今年も数多くの自然災害がありました。先ほどの能登地域の豪雨もそうですけれども、それ以外にも各地で大きい被害が出ています。そしてこれは国内に限ったことではもちろんなくて、海外でも起こっており、おそらく気候変動に伴うと考えられるものも多々あると思います。 気候変動というのは、今言われていることとしては、人間活動による影響というのが多分にあるとされています。今のような、ある意味極端な気候など、それでまたそれに伴う、この前もスペインで鉄砲水がありましたけども、それに伴う災害が起こることを考えますと、やはり1人ひとりによる努力というのも大変重要になってくるのではないかと思います。 今年は、世界的にも平均気温が最も高くなるという見通しが出ていますけれども、日本においても非常に暑い夏でした。統計が始まって以来、昨年と並んで最も暑い夏だったそうでありますし、また、熱中症によって救急搬送される人の数も非常に多いですし、熱中症で亡くなった人も多数おられます。やはりこの気候の変化というのを重視していく必要があるということを感じました。