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卍ポーズ等に“絶滅の危機”…ストライク・ボールの『レーダー判定』日本でも導入必至 正確性か温かみか

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中日スポーツ

渋谷真コラム・龍の背に乗って

◇20日 中日4―2阪神(ナゴヤドーム)  あのビシエドが、はっきりわかるほど気色ばんでいた。7回、2死一、二塁。カウント2―2から逆球のスライダーが、内角にスッときた。ボールだとバットを止めたビシエド。ストライクだと右手を挙げた土山球審。阪神にとどめを刺すことはできなかった。  「あのビシエド」と書いたが、穏やかな人間性はファンにも浸透していることだろう。6回に左肘に死球を当てられても、謝る馬場に「気にするな」とばかり手を挙げていた。寛大なビシエドでも口をとがらせ、異議を唱えた。もちろん判定は変わらず、ストライク・ボールにはリクエストも使えない。  前日はサンズが怒っていた。大リーグでも今季は球審の判定が物議をかもし、何度となくネットニュースで報じられている。さすがに昭和のように暴行退場なんてことはないが、判定でもめるのも野球の一部だ。それは人間が判定するから。では機械がやればどうなるのか。そんな野球がすでに始まっている。  「うちは2試合やりましたが、まず一定しており、ブレはありません。今までならボールだったかなという球がストライクになるのは、低めの変化球ですね。捕手が地面スレスレで捕ってもストライクです。どこかでゾーンを通過してるってことでしょうね」  何度も龍の背に同乗させている韓国サムスンライオンズの落合英二2軍監督だ。レーダーによるストライク・ボール判定が、今季から一部の2軍戦で導入されている。機械が判定し、イヤホンで伝達。人間(球審)がコールする。課題は数秒の時差。3ボールからのランエンドヒットなどの際に困るが、運営側は「改善できる」と話しているそうだ。  誤差も偏りもないが、人間味もない。判定を伝えるだけだから、敷田審判の卍(まんじ)ポーズのようなアクションはなくなるだろう。日本でも導入は必至。機械の正確性を取るか。人間の温かみを残すか。怒りを見るのも楽しいのだが…。

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