4月、石川の4社で設立 クラフトビール協同組合
石川県内でクラフトビールを製造する4社は4月、クラフトビール石川協同組合を設立する。イベントや品評会を企画し、地元産ビールの知名度向上や消費喚起を目指す。コロナ禍による外食や旅行自粛の影響で、クラフトビールの消費量が減少する中、全社で危機を乗り越えようと準備を進めている。
組合には金澤ブルワリー(金沢市)と、わくわく手づくりファーム川北(川北町)、ハート&ビール日本海倶楽部(くらぶ)を運営する佛子園(白山市)、オリエンタルブルーイング(金沢市)が加盟する。これまで交流はほとんどなかったが、各社から30代前後の若手が集まり、年に1回程度、事業を計画する。
新型コロナの影響で土産需要や取引先の飲食店からの注文が減少し、各社の売り上げは落ち込んだ。協同組合を設立し、単独ではできなかった販促や醸造技術向上の意見交換を行う。
理事長に就任予定の金澤ブルワリーの鈴森由佳社長は石川県酒販協同組合連合会などが実施している「ぐいっと石川地酒キャンペーン」を例に挙げ、「組合があれば動けることがある。知恵を出し合い、石川のクラフトビールの認知度を上げたい」と話した。
鈴森社長とわくわく手づくりファーム川北の入口博志社長、オリエンタルブルーイングの田中誠社長は15日、北國新聞社を訪れ、組合の概要を紹介した。
北國新聞社