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東大が入試のコロナ対応を発表 授業の遅れ「問題を工夫」、推薦「柔軟に実施」

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高校生新聞オンライン

東京大学は7月31日、2021年度入試の選抜要項を公表した。新型コロナウイルス感染症対策として、感染のため試験を受けられなかった出願者のために追試験を実施するほか、休校による授業の遅れに出題で配慮するという。

「遅れは解消できる」出題範囲は変更せず

31日に東大がオンラインで記者会見を開き、2021年度入試の概要を説明した。 追試験は、新型コロナ感染のため、2月25・26日(一部は27日も)の試験を受験でなかった出願者が対象。試験日は、8月中に公表する方針。

休校が長期化した高校で授業が遅れたことについて、福田裕穂理事・副学長(入試担当)は、東大の教員が個別に高校教員に聞き取りをした結果として「(入試までに)遅れはほぼ解消できる」と指摘。出題範囲は変更しない。一方で、「(東大入試は)細部の知識をみえるのではなく、総合的な知識をみる問題になっている。問題のリード文を工夫するつもり」と語り、一部の知識がなくても、解答できるよう出題方法を配慮する考えを示した。

第一次選抜、配慮の可能性も

2021年度入試は、大学入学共通テストが第1日程(1月16・17日)、第2日程(1月30・31日)の2回に分けて行われ、受験生はどちらかを選べる。どちらを選ぶかで有利不利が分かれる可能性があることについて、福田理事は「柔軟にやらないといけない。何点で足切りをするという一次選抜をするのではない必要があるかもしれない。本来受かるべき人を落としてはいけない」と話し、状況によって、共通テストの成績による第一次選抜の実施方法に配慮する可能性を示唆した。

学校推薦「客観証拠だけでなく生徒の姿を」

学校推薦型選抜(推薦入試=11月出願受け付け、12月に面施などを実施)の募集要項には、新型コロナの影響をふまえ「柔軟に実施したい」と明記。地域や学校によって授業の実施に差が出ていることや、高校側が推薦要件を満たすと判断できる客観的根拠を示しにくいことを考慮するとした。大西克也・推薦入試委員長(文学部長)は「コンテストや資格試験などが軒並み中止・延期になっている。3年次に成果を出そうとしていた生徒が出願しにくいこと、高校が(推薦に)後ろ向きになることを非常に懸念している。客観的証拠だけでなく、学校の先生がみた生徒の姿、学校内の活動を(推薦書類に)出してほしい」と話す。

1校あたりの推薦人数「4人まで」に拡大

学校推薦型選抜では、これまで1校あたり男女1人までと限っていた推薦人数を、1校当たり4人まで(男女各3人まで。同じ学部には男女各1人まで)に改める。大西委員長は「定員(約100人)の7割程度(の合格者)が続いている。なんとか定員通りにとりたい。まずたくさんの生徒に応募していただくこと」と推薦枠の拡大の理由を説明した。

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