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ブロードウェイ傑作ミュージカル『ハミルトン』 本作に登場するスカイラー姉妹に隠された真実

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ハーパーズ バザー・オンライン

「もっともチケットが取れない舞台」として人気を誇るブロードウェイミュージカル『ハミルトン』。その脚本家リン=マニュエル・ミランダについて知っていることがあるとすれば、それは彼が偏執的なほどの読書家だったということだろう。 【写真】ハリウッドから引っ張りだこ! ブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』のキャストたちの今 彼はメキシコでのバケーション中に、ロン・チャーナウが書いたアメリカ合衆国建国の父とされるアレクサンダー・ハミルトンの伝記を読んで勉強した。が、もっとも愛される歴史小説とは言え、小説はあくまで小説であって、ブロードウェイミュージカルで(現在はDisney +の配信でも)見ることが真実のすべてではないのだ。 例えば、『The Schuyler Sisters』と題された曲は、本作の登場人物であるスカイラー姉妹のことを指している。あなたはこの姉妹のことが好きかもしれないが、長女アンジェリカが言っていることは実際にはどの程度本当にあったのだろうか?これは100年前の話だ。次女イライザのアレクサンダーへの愛は舞台と同じようなニュアンスを持つものだったのだろうか?三女ペギーにはどんなことが起こったのだろうか? そこで、『ハミルトン』では姉妹がどのように解釈されているか、何故それでも彼女たちを証明する物語になっているのかをまとめてみた。

アンジェリカ、イライザ、ペギー以外にもスカイラー家には子供がいた

『Satisfied』という歌の中で、長女アンジェリカは「父には息子がいない。だから私が社会の階級を登っていかなければならない」と言って、金持ちと結婚する必要があることを正当化している(だから、一文なしのアレクサンダー・ハミルトンとは結婚しない)。 が、実はこの一節はまったくの嘘で、そのほうが物語の筋道を立てやすいから入れたと思われる。アンジェリカ、イライザ、ペギーは、他にコーネリアとキャサリン・スカイラーとともに大人になるまで生きた5人姉妹のうちの3人。 彼女たちの両親キャサリン・ヴァン・レンセラー=スカイラーとフィリップ・スカイラーには他に、ジョン・ブラッドストリート・スカイラー、フィリップ・ジェレマイア・スカイラー、レンセラー・スカイラーという大人になるまで生き残った3人の息子がいた。夫妻には全部で子供が15人いたが、成人したのは8人だけだった。 それでも、アンジェリカはおそらくアレクサンダーより影響力があり世慣れした配偶者が欲しかったと思われる。Hudson River Maritime Museum(ハドソン川海洋博物館)のブログのある寄稿者は、「成人女性は配偶者の影響力を通して力を持つことができ、息子を教育することで次世代を通して影響力を持つ。従って、1700年代初頭、93%の女性は結婚していた」と書いている。

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