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J2水戸、ネット事業に力 ライブ配信でグッズ販売

配信

茨城新聞クロスアイ

J2水戸は新型コロナウイルスの影響による公式戦の中断で厳しい経営状況が続く中、インターネットを生かした事業に力を入れる。ライブ配信でチームのグッズを販売する「ライブコマース」や、動画などの企画に対しサポーターから金銭に準ずるポイントを提供してもらう「投げ銭」を始めた。軌道に乗れば、クラブ経営を補完する柱に成長しそうだ。 ■無観客視野に ライブコマースはアパレル業界などで運用が進んでいた手法。商品の紹介をライブ配信し、視聴者が動画を見ながら質問したりして、商品を購入することができる。Jリーグのクラブでは利用は進んでいない。 水戸は先駆的な取り組みとして5月23日、ライブ配信している動画内で、選手がデザインしたグッズを販売する試みを実施。配信時間内に完売した。 水戸のマーケティング担当の片野翔大さん(33)はリーグ戦当初は無観客試合になることから、「会場での収益はなくなる」と説明した上で「ライブコマースは試合前、中、後いつでも販売につなげられる」と可能性を口にした。 さらに、公式戦が再開されれば、試合後にMVPに輝いた選手のインタビューを配信しながら、ユニホームを販売することも考えていきたいとしている。 ■双方向の魅力 さまざま企画に対し、サポーターからの支援をポイントとして受け取る「投げ銭」にも挑戦している。 加入2年目の選手、森勇人(25)は、サポーターからの相談に応じたりする「勇人先生の水戸一受けたい授業」をコミュニティーサイト「エンゲート」上で開始した。さらに同サイトで自身の日常生活も紹介している。「投げ銭」をしたサポーターには選手から直接、お礼のメッセージが届くことがあるという。このような直接的な交流が大きな魅力の一つで、次々と支援が寄せられている。 片野さんは「(クラブハウスの)アツマーレで交流できなくなっている。(投げ銭は)サポーターと双方向でやりとりができるコミュニティー。空いている時間を有効活用できる。大きな武器を手にした」と手応えを感じている。 ■課題は簡素化 だが、サポーターの手間が大きいのが課題だ。複数のサイトに登録しなければ、それぞれで展開するコンテンツを楽しむことはできない。 今後はアクセスの簡素化はもちろん、「顧客データの一元化を進めていきたい」(片野さん)とする。サポーターそれぞれがどのサービスを利用しているか、クラブ側が可視化することで、重複することなく、適切な宣伝にもつなげたい考えだ。 ネット事業は発展途上だが、従来にはなかった収益を得られる可能性を広げている。各施策を用いれば、アウェーの試合でも収入を増やすことができる。片野さんは「観客が入るようになっても(取り組みは)進めていく」と強調する。

茨城新聞社

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