【日本株】“利益を稼ぐ力(売上高営業利益率)”が高まっている2銘柄! 中間決算が好調で、下期も業績の上ブレが期待できる「ディップ」と「マキタ」に注目
【日本株】中間決算時点で、売上高に占める営業利益率がアップして“稼ぐ力”が高まっている「ディップ」と「マキタ」に注目日! 【図版】大谷翔平選手のCMも貢献の「ディップ」は 中間決算の売上高営業利益率が26.4%! ●求人広告市場におけるシェアが拡大した「ディップ」や、 円安効果もあって主力の欧州で伸びる「マキタ」に注目! 2024年2~3月期企業の中間決算が出揃った今、特に注目したいのは「売上高営業利益率」。つまり、売上高に占める営業利益の比率だ。 「インフレの進展で売上高は増えやすい。ただ、原材料費や人件費などのコストも上昇しています。コスト上昇分を販売価格に転嫁できているかが重要」(証券アナリストの清水洋介さん) また、山和証券の志田憲太郎さんは「営業利益率が改善していれば、下期に続いて、来期も好業績が期待できる」という。 つまり、営業利益率をチェックすると“稼ぐ力”が高まっていて、中期的に成長が見込める株を探すことができるのだ。そこで、以下では「中間決算の売上高営業利益率が過去3期平均より高い」という条件を満たす、おすすめの2銘柄を紹介していこう(※株価などのデータは11月6日時点)。 最初に紹介するのは、中間決算の売上高営業利益率が26.4%(過去3期平均は21.7%)のディップ(2379)だ。 ディップはアルバイトや派遣社員の求人サイトを運営する企業。主力の「バイトル」は、学生など若者向けに強み。面接の日時調整やWEB面談、雇用契約など採用まで提供する。メジャーリーガー・大谷翔平選手のCM効果も貢献。 広告宣伝投資を強化したが、増収効果で上期は営業利益が21%増、利益率も大きく改善した。通期見通しを据え置いたが、契約社数の増加や広告宣伝効果で、下期も上期並みの成長が想定され、通期上ブレ着地が期待できる。成長力に加えて、配当性向50%を目安とした高い配当利回りも魅力だ。 続いて紹介するのは、中間決算の売上高営業利益率が13.3%(過去3期平均は9.5%)のマキタ(6586)だ。 マキタは電動工具、掃除機、園芸用品などのメーカー。同社の製品はバッテリの互換性が魅力とされ、専用設計の耐久性と高い出力で、建築や農作業現場での使用に人気がある。新しいバッテリシリーズの投入で、買い替え需要も期待できる。 上期は経常利益が71%増で通期予想も上方修正。主力の欧州で在庫調整が一巡し、円安効果も奏功した。営業利益率は過去3期平均の9.5%から13.3%に大きく改善。上期の好調を踏まえると通期計画は保守的で、さらなる上ブレが期待できる。
ザイ編集部
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