萬田久子が30年愛用する私物エルメスバッグと撮影! 「似合う女性を目指し、心豊かな生き方を決意」インタビュー
日々ゴキゲンに過ごすための萬田流 人生の楽しみ方
オーラに圧倒され、どこか近寄りがたい俳優さんだと思って緊張していましたが、笑いの絶えないインタビューとなりました。この雰囲気を作り出してくれたのは、萬田さんの“ユーモア”や“心のゆとり”のおかげです。「いまは毎日が楽しい」という萬田さんに、人生の楽しみ方について伺いました。
Special Interview:萬田久子さん
≪年齢を重ねると思い出が増えるから、何気ない風景もより愛しく感じます≫ ネイビーのワントーンコーディネートに合わせたのは、使い込んで魅力を増したエルメスのオータクロア。30年以上前に購入した相棒を、「いい味が出てきたでしょう?」と慈しみます。 「初めてエルメスのバッグを手にしたのは、27歳のときでした。亡きパートナーからの贈り物でしたが、背伸びして持っても全然似合わなかったんです。そのとき、憧れのアイテムが似合う女性になるために、心豊かな生き方をしようと決めました。年齢や経験を重ね、50代でやっとエルメスやジル サンダーがしっくりとなじんできた気がします」
話しながらバッグから取り出したのは、ティファニーのバングル、エルメスの手鏡、ハーバー研究所のスクワランオイル。どれも30年以上愛用しているそう。 「一度気に入ると、長く使い続けるタイプです。好きなものだけに囲まれていることに、幸せを感じるんですよね。それはきっと、長年使い続けるなかで、ひとつひとつに思い出がたくさん詰まっていくからだと思います。年齢を重ねるということは、五感が記憶している思い出が増えるということ。例えば、若いころは気づきもしなかったのに、いまは『朝の太陽は美しいな』と感じます。ビルに反射する太陽の光はマンハッタンを、オレンジ色の太陽が昇るとハワイの景色を思い出すから。年齢を重ねるのも悪くないですよね」 そんな萬田さんのいまの楽しみのひとつが、韓国のドラマやバラエティ番組を見ること。特にハマっているのが、海外で食堂を切り盛りしながら韓国料理の魅力を伝えるリアリティ番組『ユン食堂』に出演している俳優のイ・ソジンさん。 「素敵だと思う存在がいると、ときめきますよね。そういう存在がいなくても、鏡の中の自分に『今日もきれいね』と言ってあげるだけで、脳は『きれいなんだ』と感じて気持ちが上がります。俳優の岸惠子さんに、『自分に向けての見栄とはったりは、生きるモチベーション』と教えていただいたことがありますが、本当にそう。いま、毎日楽しいですよ。頭の中ではイ・ソジン氏と一緒に暮らしているので(笑)。せっかくの人生、楽しまないと損よね!」