「あれから10年」コロナ禍で自宅待機セットに注目 地震への備えもう一度
STVニュース北海道
改めて「備え」を意識した方も多いのではないでしょうか? 2月13日、福島、宮城を中心に最大震度6強の地震が発生しました。札幌ではオリジナルの防災グッズが人気となっています。コロナ禍での備蓄を取材しました。 (急式記者)「エスカレーターを降りてすぐの非常に目立つ場所に防災用品の特設コーナーができています」 札幌市内の大型雑貨店では、防災グッズの特設コーナーが13日から設置されました。 非常食や体を覆って隠すことができる携帯トイレなど、300点以上もの品揃えとなっています。 (東急ハンズ札幌店 西本祐一さん)「先日の地震のあと翌日からかなり多くの客が来て、20%から30%は売り上げがアップしています」 13日に福島、宮城を中心に最大震度6強の地震が発生。 東日本大震災から10年という節目ともあって、改めて「備え」への関心が高まっているといいます。 特に人気なのが「自宅待機セット」です。 水がなくても髪の毛を洗うことができる「ウエット手袋」など、被災者の声から誕生したオリジナルの詰め合わせです。 交通機関が止まり、帰宅が出来ない場合などには「帰宅困難者・支援セット」。 袋の中には自分の居場所を伝える時に役に立つ「携帯用ホイッスル」や、更には乾電池を使ったスマートフォン用の「充電機」が中に入っています。 様々な想定をした備えが大切です。 冬の災害には寒さ対策も欠かせません。 (久保アナウンサー)「入口には防災用品の見直しをということで、ヒーターなど冬の災害に備えた商品が並んでいます。特に電気を使わないコードレスタイプが人気だそうです」 こちらは電気も電池も使わず、燃料はカセットボンベだけで使用できるストーブです。 ホームセンターでは春を前にしたこの時期、ストーブはなかなか売れないといいますが、先日の地震をきっかけに簡易ストーブの売れ行きが伸びています。 (ジョイフルエーケー屯田店 小林孝平ブロック長)「この時期、何を最優先に考えるかといったら暖をとるということ。今回の地震をきっかけに前年と比較すると1.5倍ほど売れています」 コロナ禍のいまは避難所の密を避けるため自宅避難が提唱されるなか「家庭の備蓄」が大切だと言います。 (北海道防災士会 横内春三代表)「飲料水を第一に考えて保管してもらいたい。コロナ禍では2リットルではなく500ミリリットルくらいにして各自が自分たちで自由に飲みたい時に飲めるのが基本ではないかと思う」 親戚の家などに避難することも考え、防災袋に感染対策として「ビニール手袋」や「マスク」を追加することも大切です。 今回の地震をきっかけに家庭の防災グッズを見直してみてはいかがでしょうか?