台風が接近すると頭痛がしませんか?なんと女性の8割が「天気痛」持ち!
うんざりする暑さがようやく和らいできた。これからは9月をピークに、10月くらいまで台風シーズンの到来だ。まさに今現在も、台風10号の進路が心配されている。 雨が降ったり、台風が接近・上陸したりして気圧の変化があると、頭痛や関節痛、肩こりや腰痛など不調が出ることはない? 低気圧によって引き起こされるこうした不調は「天気痛」といわれ、日本では推定1,000万人が悩んでいるというデータも。ロート製薬とウェザーニュースが共同で、この天気痛に関する調査を全国1.6万人に実施。天気痛で悩む人の実態が明らかになった。 今回は、気圧の変化で体調が悪くなる「天気痛」についてご紹介する。
【1】約8割もの女性が天気痛持ち!
アンケート調査によると、「天気痛を持っている」「持っている気がする」と答えた人は全体の約6割。さらに性別で見ると、なんと女性の約8割が天気痛の自覚を持っているという結果に!
【2】不調で一番多いのは頭痛
次に、天気痛の自覚がある人に、いちばん悩む症状を質問。さまざまな症状を自覚する人が多い中、ダントツに多いのが「頭痛」。実に天気痛持ちの2人に1人が悩んでいた。 年代別に見ると、男女ともに年齢を重ねるとともに頭痛以外の症状を自覚する人が増加。40~50代女性では、「肩こり・首こり」「関節痛」で悩む人も増えてくるよう。
【3】天気痛は平均週2回。生活に支障が出ることも…
では「天気痛」はどれくらいの頻度で起こるのか? 週何日くらい症状があるかを尋ねたところ、天気痛の発症は平均週2.2日。1~2日で治る人が多いものの、週3日以上症状に悩まされる人が約3割も…。週の半分近く悩むなんてつらすぎる! 天気痛の症状は、生活の質にも影響する。今回の調査では、全体で約半数以上の人が日常生活になんらかの支障をきたしていて、40~50代の女性では2割以上が、仕事などを休まないと過ごせないほどの状態であることがわかった。 天気痛に関する第一人者である、愛知医科大学医科センター客員教授で中部大学生命健康科学部教授の佐藤純先生によると「症状がひどいとき、ひたすら耐えるという対応は生活活動度を下げてしまうので、薬を飲むなどの積極的な行動がおすすめです」とのこと。 天気痛は、気圧の影響で内耳や自律神経が敏感に反応することで脳の血管が拡張したり、組織にむくみが生じたりすることで起こると考えられている。漢方薬なら、全身の水分代謝を整え、血行促進や鎮痛作用のある5つの生薬からなる「五苓散」がおすすめ。 ただし、「仕事や学校を少し休む程度」以上の痛みがある場合は、医師への相談を検討しよう。