信州の伝統野菜「ていざなす」上々の出来 遅い梅雨入り、日照時間長く
長野県南端の天龍村 品質確かめる「目揃会」
天龍村特産で、県の「信州の伝統野菜」に認定されている「ていざなす」が出荷時期を迎え、品質を確かめる「目揃(めぞろい)会」が18日、村内で開かれた。今年は梅雨入りが遅く、日照時間が長かったことから実の出来が良いという。 【写真】「信州の伝統野菜」に認定されている「ていざなす」の品質を確かめる生産者ら 目揃会では7軒の農家が持ち寄った長さ約20センチ、重さ400~650グラムほどの実が20本ほど並び、農家らが手に取ったり縦に割ったりして重さや形を確認した。 平岡地区で栽培に取り組む望月ひとみさん(40)は「今年は新たに減農薬栽培を始めたが、天候が良く、去年並みに収穫できそう」と笑顔で話した。村ていざなす生産者組合によると、今年は19日から11月にかけて、昨年より約3千本多い1万5千本の出荷を目指す。 同組合では今年から、大きな傷があるなどで規格外となった実の一部を愛知県半田市の子ども食堂に寄付する。板倉貴樹組合長(48)は、規格外で廃棄される実は多いとし、「食品ロスを減らしつつ、地域を支える取り組みに関わることができて良かった」と話している。