<甲子園交流試合・2020センバツ32校>国士舘、勝利へ一丸 悔い残さず楽しむ 15日、磐城と対戦
新型コロナウイルスの影響で中止になった第92回選抜高校野球大会の出場校が、「聖地」で1試合ずつ戦う「2020年甲子園高校野球交流試合」(日本高校野球連盟主催、毎日新聞社、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)。東京の国士舘(世田谷区)は第4日第2試合(15日午後0時40分開始予定)で磐城(福島)との一戦に臨みます。泣いても笑っても、今のチームによる試合は最後です。選手たちは持てる力を出し尽くそうと、本番に向けて気持ちを高めています。【川村咲平】 【真夏の熱闘】交流試合の写真特集はこちら 都内から約240チームが出場した昨秋の都大会で、見事に連覇を果たした国士舘。10回目のセンバツに向け、そして初戦敗退に終わった19年春の雪辱を果たすため、選手たちは一丸となって厳しい練習に励みました。 ところが、新型コロナウイルスの影響で、センバツは中止に追い込まれました。そして、硬式野球部としての全体練習もままならない状況が続きました。困惑しながらも、自宅近くの公園などで個人練習に取り組む選手たち。そこに届いた吉報が、この「センバツ交流試合」でした。 「もう甲子園の試合は無いと思っていました。この喜びをどう表現したらいいか分からず、混乱しました」。主戦の中西健登投手(3年)は率直な気持ちを語っています。他の選手たちも思いは一緒です。野球ができる喜びをかみしめるように大きな声を掛け合い、再始動したのです。 都内では、同じく新型コロナウイルスの影響で中止された第102回全国高校野球選手権の東・西東京大会に代わる独自大会「2020年夏季東西都高校野球大会」も、7月中旬から行われました。選手たちはこの大会でも躍動しました。約8カ月ぶりとなる公式戦は、引退を目の前にした3年の選手たちだけがベンチ入りするチーム編成で臨みました。 「センバツ交流試合」を前に、鎌田州真主将は「悔いを残さないよう、楽しんでプレーしたいです」と意気込んでいます。かつてない苦境を経験した選手たちは「試合に勝って、笑顔で終わろう」と一致団結し、大舞台へと乗り込みます。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇硬式野球部員たち 3年 有馬虎太朗(19) 池田柊斗(12) 諫山昂之祐 石渡健斗(20) 伊藤優(4) 岩瀬風馬(11) 閏間圭太 大熊将晴 勝山遥平 鎌田州真(6) 黒沢孟朗(3) 児玉胡弥 駒崎友哉(13) 小山雄也 斎藤光瑠(9) 沢田吏玖 篠原航太 綱大輝 中泉大樹(16) 中里遼哉 中西健登(1) 藤本大輝 水村颯一郎(7) 三田哲也(14) 本村翔(15) 門田朋也(8) 安池陸(18) 山崎銀治郎 吉田健吾(2) 吉田駿 2年 市川旭 伊藤優 江藤優太 太田繁光 大西泰新 奥田知朗 落合佑哉 折田大和(17) 鴨川翔太郎 唐沢心之介 川阪晃明 岸田光樹 熊倉悠雅 小泉拓巳 清水武蔵(5) 白樫拓 鈴木豪人 善波優太 高橋拓海 高橋瑠玖 高橋竜太 竹村輝琉 多田翼 土屋竜馬 常盤育弘 中村啓人 梨本啓太 野田純矢 野村楓 林悠永(10) 堀江優強 増坪大和 松村隆真 丸橋亮太 矢島健人 山本一博 横手良祐 吉田直太朗 渡辺航成 1年 天本恭平 飯田大智 石井悠生 石川轟介 石田諒人 伊藤哉太 小笠原天汰 小山内駿英 加藤大晟 加藤凜 唐沢竣 菊井力空 黒沢飛偉 斎藤祐 斉部匠真 佐藤蒼希 猿渡大和 沢村英二 鈴木駿之介 田中純弥 萩原秀吾 本間凌哉 村上紘輝 米良和宏 山口凱土 渡井悠真 ※学年別、50音順、敬称略。丸数字はベンチ入り選手の背番号