脳を鍛えるドリル付き「玄米せんべい」
栗山米菓は今秋冬で、健康系米菓商品を強化する。玄米そのもののうまみと“脳を鍛えるドリル”を訴求する「玄米せんべい(うすしお味)」を9月7日から新発売した。タニタ食堂監修ブランドは既存品のリニューアルを図ると同時に、新たに「カルシウムせん」を追加。上期の好調に加えて、下期に健康系米菓のてこ入れを図り、通期はさらなる売上げ増を目指す。 同社の2020年3月期は5%弱増の200億円を超えて着地した。今期は4~5月には在宅が増えおやつ需要が増加したことで大きく伸長。緊急事態宣言解除後も好調が続き、7月からはブランド横断のドラえもんコラボ企画が奏功。8月は猛暑で厳しかったが、上期は前年を超えて着地しそうだ。急増した春先も欠品せず、安定的に供給できたことで面も広がった。 ブランド別の4~8月直近までの販売実績は、「ばかうけ」がドラえもん企画がオンとなり前年超え。「瀬戸の汐揚」はレギュラーの海老揚げせんが苦戦も、ブランドとしては前年超え。9月14日からは秋の期間限定「一味マヨ風味」も発売する。「星たべよ」は春のスヌーピー企画が好評で2桁伸長、「渚あられ」も2桁増だった。 下期は健康系米菓を強化する。新商品の「玄米せんべい」(16g×5袋入り、参考価格250円前後)は、大量生産が難しい国産玄米を100%使用。粒感を残した食感と玄米そのもののうまみが手軽に味わえる。玄米はもともと食物繊維などが豊富で栄養価が高いことが知られ、生活習慣病予防の機能も注目されている。 今回、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授が監修した「脳を鍛えるドリル」全24種類を個装にデザイン。「たのしく健康100年時代」を応援するため、シニアだけでなく、働き世代やプレシニアなど幅広い層へ訴求する。 既存の「タニタ食堂監修」シリーズは、素材が分かりやすいようパッケージ中心部に「+(プラス)」のデザインを大きく配置し、表面に主な栄養成分を表記して、素材やおいしさを分かりやすく伝えるようリニューアルを図った。 新商品に「カルシウムせん」(16g×6袋入り、参考価格250円前後)を追加。多くの女性が気にかけている栄養素のカルシウムに着目。生地におからを練り込み、カルシウム含有量が多い小魚粉末などを加えた栄養機能食品として9月7日から発売。乳酸菌入りでより健康を意識した。
日本食糧新聞社