アナ雪にライオンキング…NYであの名作人気ミュージカルのホンモノ衣装が目の前に!
新型コロナウイルスのまん延で、ブロードウェーは2020年3月に閉鎖。9月14日に本格再開することが決まったが、1年以上続いた閉鎖のため、ブロードウェーに関わる人々の生活は一変した。特に、新しい衣装を作る需要がなくなったことで、衣装をつくる職人たちは仕事を一切受注できず、苦しい生活を余儀なくされてきた。 イベント主催者ブライアン・ブライスさん 「パンデミックで業務ができなくなり、2020年には衣装業界だけで2600万ドル(約28億6000万円)の収益を失いました。多くの職人が十分な仕事を受注できておらず、皆が元の仕事に戻れているわけでもありません。(ブロードウェーの)再開には期待していますが、回復には数年かかるでしょう」 今回のイベントは、こうした衣装業界の人々を救うために企画されている。イベントの入場料は、大人が29ドル(約3190円)、子どもや学生は24ドル(約2860円)で、その収益はすべて、衣装業界の復興基金として活用される。主催者としては少しでも多くの人に見てもらうことで、ミュージカルの魅力を味わってもらいつつ、復興資金を集めたいところだ。 ニューヨークの主要な観光資源の1つ「ミュージカル」。その復興はニューヨーク全体の復興に直結するだけに、こうした「業界を支援する試み」は非常に重要な意味を持つといえる。