中山美穂さん

　入浴中の不慮の事故で６日に急死した、女優で歌手の中山美穂さん（享年５４）の葬儀が１２日に営まれた。同日、所属事務所が中山さんの公式サイトで公表した。 　サイトでは「本日、青空が広がる清々（すがすが）しい天候の中、中山美穂の火葬を無事に終えました」と報告。妹で女優の中山忍（５１）が喪主を務め、親族と事務所関係者のみの少人数の家族葬の形で執り行われた。 　祭壇はピンクや白、黄色の花々に加え、深紅のダリアが飾られ「美穂さんの情熱的で華やかな一面を思い起こさせるようでした」。生前の作品や思い出の写真とともに、参列者が功績をたたえ合ったという。 　忍はこの日、中山さんの急死後初めてコメントを発表。「一番のお気に入りだったドレスを纏（まと）い、楽しそうに歌う姉の写真を中央に、好きだった色取り豊かな花々で飾っていただいた祭壇は、華やかでキラキラしていて、最後のステージのようでした」と旅立ちの様子を明かした。 　中山さんは元夫で作家の辻仁成さん（６５）との間に長男をもうけたが、１４年の離婚後は離れて暮らしていた。忍によると、２０歳の長男とも別れの時間を持てたという。 　２人は生前、仲良し姉妹として知られていた。忍は「私にとって姉は『大好きなお姉ちゃん』であるとともに『みなさんの中山美穂』であり、『永遠のシャイニングスター』です」と、中山さんの楽曲「Ｙｏｕ’ｒｅ　Ｍｙ　Ｏｎｌｙ　Ｓｈｉｎｉｎ’Ｓｔａｒ」を引き合いにして思いを込めた。お別れの会は改めて行われる予定。 【中山忍　コメント】 　おかげさまをもちまして、姉「中山美穂」の葬儀が滞りなく執り行われたことをご報告申し上げます。親族の希望で家族葬とさせていただきました。 　最近での、一番のお気に入りだったドレスを纏い、楽しそうに歌う姉の写真を中央に、好きだった色取り豊かな花々で飾っていただいた祭壇は、華やかでキラキラしていて、最後のステージのようでした。お別れまでのほんの数日間ではありましたが、子供の頃に戻って枕を並べ、姉の横顔を見つめながら眠りについたこの穏やかなひとときは、私の宝物となりました。 　そして、何より姉が幸せを願ってやまない愛する息子と、再会の時間をもたせてあげることができました。手を繋ぎ、そっと寄り添う２人の姿は、とてもとても幸せなものでした。静かに見守ってくださったマスコミ関係者の皆さま、ご配慮いただき本当にありがとうございました。 　姉は一生懸命な人でした。 ちょっと頑固で、バカみたいに正直で、本当は傷付きやすい心を見せず、何があっても自分の責任だと、真っ直ぐ前を向く勇気がある人でした。自慢の姉でした。 　どうか皆さま、姉のとびきりの笑顔を、空を見上げたその声を、その歌声を、その指先を、忘れないでいてあげてください。私にとって姉は「大好きなお姉ちゃん」であるとともに「みなさんの中山美穂」であり、「永遠のシャイニングスター」です。 　これからは皆さまが姉を思い出してくださる時、そのきっかけのひとつとなれますよう、その思い出があたたかなものでありますように、私も俳優として、より精進して参ります。見守ってくださいましたら幸いです。 　良いときも悪いときも別れ際に姉はいつも「じゃあ、忍、あとはよろしくね」と軽やかに笑って去っていきました。最後の最後まで、、、。とても「姉らしい」と思われてなりません。 　生前の姉へ、あたたかな眼差しと、愛情をかけてくださり、心から感謝しております。重ねて御礼申し上げます。皆さま、本当にありがとうございました。感謝の気持ちを込めて。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２４年１２月１２日　妹　中山忍