【独自解説】大阪地検トップの元検事正“性的暴行”を一転『無罪主張』 涙で訴えた女性「大切なものを全て失った」 いったい何故?裁判のポイントを詳しく解説
(丸井記者) 「一方、北川被告は、最初は起訴内容を認めていました。この理由については、『検察庁に迷惑がかからないようにしたい』という思いだったとのことですが、今回、一転して無罪を主張するようになった理由は起訴内容を認めたことで、“検察庁に向いた批判”などを受けたからだといいます」
(丸井記者) 「さらに、“一部事件関係者へのあらぬ疑い”も、無罪主張の理由にあったと話していたのですが、“あらぬ疑い”というのは、性被害に関して、検察庁内で女性副検事が、検察庁内の職員に対して誹謗中傷を行っていたと女性検事は訴えています。これは、刑事告訴もしていて、こうした理由から検察組織を背景に、罪を『認める』『認めない』が変わっているという状況です」
各々が『検察庁に迷惑がかかると思った』ということで、女性も被害申告をしませんでした。一方で、北川被告が罪を認めた理由については、「検察庁に迷惑をかけたくないから認めた」ということです。 元々、女性検事は、事件関係者である女性副検事が、捜査情報を北川被告に漏洩していたのではないかという疑いを持っていました。そこに関しても、被害申告があり、2024年10月に告訴をして受理されています。 この件に関して、北川被告が無罪主張に転じた理由は、「“一部事件関係者へのあらぬ疑いや、検察庁への批判”などを受け、自らの記憶と認識に従い主張することにした」とし、組織を守るために無罪主張に転じたということを、理由の一つとして挙げています。
(丸井記者) 「今回、検察庁を守るために起訴内容の認否を一転二転させていますが、無罪主張をするということが、そもそも検察の捜査を否定することにもつながるのではないか、この目的に沿わない行動なのではないかとも取ることができます。こういった一転二転している主張を、今後、裁判の中でどのように説明するのか、この姿勢が問われることになると思います」
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