【独自解説】大阪地検トップの元検事正“性的暴行”を一転『無罪主張』 涙で訴えた女性「大切なものを全て失った」 いったい何故?裁判のポイントを詳しく解説
大阪地検トップの元検事正・北川健太郎被告が、当時の部下の女性検事に性的暴行を加えた罪に問われている問題で、初公判で被告は起訴内容を認め謝罪しましたが、2024年12月10日の会見では、一転し無罪を主張。なぜ無罪主張に転じたのか?今後の裁判のポイントを『読売テレビ』指宿文解説委員と『司法担当』丸井雄生記者を交えて徹底解説します。 【動画で見る】女性は「大切なものを全て失った」と涙ー 元大阪地検検事正、“性的暴行”を一転「無罪主張」いったい何故?裁判のポイントは?
■元検事正・北川健太郎被告、起訴内容認めたはずが一転し『無罪主張』 涙で訴えた女性「被害申告をしなければ良かった」 被告が無罪主張に転じた理由とは―?
改めて経緯を整理します。6年前の2018年、酒に酔った部下の女性検事に深夜から未明まで性的暴行が行われたのかという事案になります。女性は「夫が心配するので帰りたい」と懇願しましたが、被告は「これでお前も俺の女だ」と発言したと言われています。
これに関して、2024年6月に北川被告が逮捕された際、「同意があると思った」と話していましたが、同年10月の初公判では、『準強制性交罪』で起訴され、「事実を認め争うことはしません」と謝罪をしました。しかし同年12月10日に弁護人が会見した際には、「行為は争わないが女性が抵抗できない状況かは疑わしい」とのことで、無罪を主張しました。
Q.2024年12月11日の会見で女性はどんな様子でしたか? (『司法担当』丸井雄生記者) 「女性は涙ながらに、『被告の“無罪主張”に関して絶句し、泣き崩れた。先日の初公判の際、罪を認め、ようやく一歩一歩踏み出したところだったが、だからこそショックが大きかった。被害申告をしなければ良かった』とすら話していて、非常に悲痛の胸の内を語っていました」
Q.北川被告が、一転して無罪を主張した理由はどこにありますか? (丸井記者) 「罪状認否ですね。起訴内容を認めるかどうかを決める理由について、この“検察組織”を挙げています。女性が当初、被害申告できなかった理由も、この“検察組織”が背景にあったと発言しています。女性は北川被告から『検察庁に迷惑がかかるから、この事件のことを言わないでほしい』と言われ、自分自身が働いている検察庁で陥れたくないということで、被害をなかなか申告できなかったという背景があります」
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