「静電気」の発生を軽減させる洋服選び
寒さが増してきて、ニットやマフラーなどを着用する機会が増えてきた方もいると思います。この季節に厄介なのが、バチバチと音を立てて発生する「静電気」です。 実はこれ、洋服選びをちょっと工夫するだけで軽減できるんです!
静電気の発生・原因は“摩擦”
静電気が今の時期から発生しやすい原因として、重ね着による“摩擦”が考えられます。 そもそも全ての物質は、+と-の電子を持っています。通常時は+と-の数が等しく、お互いを打ち消し合っているため、物質に電気はたまっていません。 しかし、重ね着をして摩擦が起こると、一方の服に-が多く、もう一方の服には+が多いというように、バランスが崩れて服に帯電。脱ぐ時に再びこすれて、静電気が発生しやすくなるのです。
洋服選びで静電気を軽減!
普段私たちが着ている洋服の素材には、上の図のように+の電気を帯びやすいものと、-の電気を帯びやすいものがあります。アクリルとウールのような真逆に位置している組み合わせほど静電気は発生しやすくなります。 つまり、厄介な静電気を少しでも軽減するには、素材にも注意して洋服を選ぶ必要があるのです。
今の時期はオシャレで快適なコーデを
女性の冬のコーディネートに欠かせないアイテムといえば、タイツですよね。 しかし、ナイロンでできたタイツにポリエステルのスカートという組み合わせは、帯電列の図からもわかるように、静電気が発生しやすくなります。 タイツを着用する時は、スカートの素材を綿などにするのがおすすめです。 また、今の時期は風を通しにくいウィンドブレーカーを着る方も多いと思います。この時も、同じ要領でインナーをウールやレーヨンにすると、静電気の発生を抑えられます。 ちょっとした工夫で、イヤ~な静電気とおさらばしましょう!
ウェザーニュース