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イエメンの子ども数百万人、「飢餓の瀬戸際」に? コロナ禍で資金援助減

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AFPBB News

(c)AFPBB News

【6月29日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は26日、内戦が続くイエメンの子どもたち数百万人が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)のさなかで資金援助が不足し、「飢餓の瀬戸際」まで追いやられる可能性があるとする報告書を発表した。  イエメンでは、国際社会から承認された暫定政府とイランの支援を受ける反政府武装勢力フーシ派(Huthi)が内戦を繰り広げ、暫定政府を支援するためにサウジアラビア主導の連合軍が2015年に介入して以降は内戦がさらに激化。医療制度はほぼ崩壊状態にある。  ユニセフが新たに発表した報告書は、新型ウイルスの感染拡大により、子どもたちにとってすでに悲惨な事態がさらに悪化すると警告。  今後半年間でさらに3万人の子どもたちが、命を脅かす深刻な急性栄養失調に陥り、栄養不良の子どもの数は全体で、約20%増の240万人に達する可能性があるとしている。  ユニセフが引用した米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)ブルームバーグ公衆衛生学部(Bloomberg School of Public Health)の推計では、今後半年間で5歳未満の子どもさらに6600人が、予防可能な症状により死亡する可能性が示唆されている。  ユニセフのイエメン担当者は「もし緊急の資金援助を受け取らなかったら、子どもたちは飢餓の瀬戸際に追いやられ、大勢が亡くなるだろう」「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がまん延し、すでに世界最悪の人道危機に置かれた子どもたちが必死に生き延びようとしている中、この切迫性をいくら誇張しようとしてもしきれない」と訴えた。  イエメンではこれまでに公式に確認された感染者数が1000人を超え、死者は275人に上っている。だが、大半の医療機関では死因を特定するための設備が不十分で、実際の人数ははるかに上回ることを示す不吉な兆候もある。  ユニセフは今年、人道支援として4億6100万ドル(約490億円)近く、さらに新型ウイルスへの対応支援として5300万ドル(約57億円)の資金援助を求めている。  だが「これまでに得られた資金は、新型ウイルスの対応支援ではわずか10%、人道支援では39%にすぎない」という。  同担当者は「イエメンの子どもたちは自国で持続的な平和と安定を必要としている。それが達成されるまで、子どもたちの命を救い幼少期を保護するためにできることはすべてやらなければならない」と話した。  映像はイエメンの首都サヌアの病院で27日撮影。(c)AFPBB News

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