S・ラモスの要求を呑むか!?この1月に関係を清算するか!?
善きにつけ悪しきにつけ、セルヒオ・ラモスは自己主張が強い。ピッチ上でも強気の姿勢を崩さず、勝負にこだわる姿勢は「頼もしすぎるキャプテン」とマドリディスタが称賛し、「あの野郎、手段を選ばないな」と対戦相手のサポーターから憎しみを買う。
しかし、彼とレアル・マドリーの関係が冷え込んできた。二年契約・年俸は現状維持を主張するS・ラモスに対し、クラブ側は単年契約と10%の減俸を提示し、物別れに終わったという。
マドリーとS・ラモスの契約は、2021年6月に満了を迎える。したがって、すでに他クラブとの交渉が許され、色よいオファーも届いているはずだ。「パリ・サンジェルマンが破格の条件を提示」、「マンチェスター・ユナイテッドが二年契約を打診した」はメディアのおとぎ話だったとしても、S・ラモスのような優れたセンターバックは引く手あまたなのかもしれない。
当然、マドリーも「はい、さようなら」だけは避けたい。6月にフリートランスファーで出て行かれるのなら、今冬の市場でビジネスを成立させたいところだ。政治力を持ちすぎたキャプテンを放出し、新時代の到来を印象づける。考えられる “青写真” だ。
しかし、コロナ禍の移籍交渉は難しい。各クラブとも無観客試合に伴う経済的ダメージは甚大だ。ない袖は振れない。ローンを検討すべきか。いやいや、S・ラモスほどの大物を、功労者をローンで扱うのは無理がある。彼の要求を呑むか、この1月に関係を清算するか、マドリーは二者択一を迫られるのではないだろうか。
さて、S・ラモスの案件には、バイエルン・ミュンヘンのダヴィド・アラバがからんでいる、と多くのメディアが推察している。彼もまた21年6月で満了を迎える現行の契約を、更新するそぶりがまったくない。そしてアラバが希望する新天地はラ・リーガであり、顧客の意を汲んだエージェント(ピニ・ザハビ氏)がマドリーと接触。交渉はいたって順調、とのニュースも飛び交いはじめた。