朝ドラデビューの兒玉遥「私自身 容姿に悩み過ぎた、そのときに経験したことを伝えられれば」
ずっと自分の中にあったコンプレックス
――食事で意識していることはありますか。 兒玉 外食も好きですし、そこまで気を遣っている訳ではないんですが、家では極力調理をしないという健康法をしています。焼いたり、揚げたり、調味料を加えたりって、体に良くないことも多いですよね。だったら素材そのものを食べたり、蒸したりするのが一番健康じゃないですか。だから果物を食べたり、サラダやお刺身を食べたりが多いですね。人には全然おすすめできないですけど(笑)。 ――オフはどう過ごすことが多いですか? 兒玉 最近はサウナに行ったり、美味しいご飯屋さんに行ったりが多いですね。グルメサイトを参考に一人で食べに行くこともあります。 ――一人外食が平気なんですね。寂しくないですか? 兒玉 もちろん寂しさもありますよ(笑)。ただ誰かに気を遣うぐらいだったら、好きなものを一人で食べるほうがいいなと思います。 ――9月24日にご自身のXで、「ずっと外見への執着から離れられない」という書き出しから、アイドル時代は容姿に自信がなくて試行錯誤を繰り返したことや、苦しい時期を経て、「人と比べることを止めてから自分を愛せるようになった。美容を楽しめるようになった」とポストしたのが話題になりました。 兒玉 ずっと自分の中にコンプレックスがあったというのもあるんですが、この職業をやっていると、どうしても見られることに対しての意識が人一倍強くなっちゃうんですよね。今はルッキズムの意識も高まっていますが、見た目で悩んでいる方は変わらず多いと思うんです。私自身、容姿に悩み過ぎた時期が長かったので、そのときに経験したこと、感じたことを伝えて、目を向けるべきことは容姿だけじゃないよと伝えたいんです。 こういう職業をしていると、生まれたときから容姿に悩んだ経験はないと思われがちじゃないですか。でも私なりに試行錯誤して、誰よりも考えて行動してきた自負はあるので、一周回って気づいたことを発信したいんです。それによって誰かを元気づけられたらいいんですけどね。 ――今後もそういう発信は続けていきたいと? 兒玉 そうですね。自分がこの職業を続けてられているのは、もちろんお芝居を通して作品を届けたいという思いもあるんですが、もう一つあって。これまでの経験で私が得た学びや発見が、誰かの力になれるんだったら、どんどん発信していくべきだなと。声を大にして言うつもりはないんですが、日記のような感覚でつぶやいて、それが誰かに届けばうれしいなと思います。 【前編】『おむすび』で朝ドラデビューの兒玉遥、女優転身のきっかけは「うつ病になって調子を崩して」は下の関連記事からご覧ください。
猪口 貴裕