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ついに女子ツアー開幕も「次戦が決まらない」ゴルフ界の背景

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ゴルフファンが待ちわびていた国内女子ツアー開幕、初戦となった「アース・モンダミン・カップ」(6月25日~29日)は渋野日向子がまさかの予選落ちとなり、渡辺彩香が1702日ぶりの復活優勝を飾る結果となった。 【画像】圧巻美ボディー&ショット!韓国女子プロゴルファー「強さの秘密」 3月5日の開幕予定から、延べ16試合が中止になり、来年と統合し、異例の『20ー21シーズン』としてスタート。来年の東京五輪に向け、渋野の巻き返しや新たなヒロイン誕生など、見どころ満載の戦いがこれから繰り広げられるかと思いきや、次戦の発表がない。 すでにゴルフ場は営業を再開し、多くのゴルフファンが「ステイホーム」のストレスを発散しプレーを満喫している。また、プロ野球などは7月10日からは一部に観客を入れることが決まるなど、徐々にスポーツ界も“ウィズ・コロナ”対策が進んでいる。 「日本女子プロ協会(JLPGA)の小林浩美会長は6月3日の開幕発表の席で、『緊急事態宣言解除という状況の変化が最大の要因』と、晴れてツアー開幕にいたった経緯について説明したが、実は複雑な“ゴルフ界の特殊事情”が絡み合い、ここまで遅れたという一面もある。次戦についても、現在のところ未定のままです」(ゴルフライター) すでに7月に開催予定だった4大会がすべて中止となっており、それ以降も“検討中”だ。 一部の報道ではその理由について、「大会はプロアマ戦中止、無観客開催と、主催者にメリットが少ない」と伝えている。大手広告代理店関係者が解説する。 「ゴルフツアーは、多くの大会名に企業名が付くようにスポンサーが主催者で、企業宣伝を目的にしているケースが多い。特に大切なのが『前夜祭』と『プロアマ戦』です。関連企業の関係者や取引先を100人ほど招き、ドレスアップした女子プロが華を添えてくれ、翌日は一緒にラウンドできるわけですからね。協会関係者からも『プロアマ戦だけは晴れて欲しい』という声があるほど、重要なイベントです」 ‘18年、男子ツアーのプロアマ戦で片山晋呉が招待客に対して不愉快な思いをさせペナルティーを受けたことからも、その重要性が分かる。 「いまの状況下では、通常の開催費だけでなく、コロナ感染予防対策費用が重くのしかかる。そのうえ、コロナ禍で業績が低迷する主催者もいれば、株主からの『この時期にゴルフか』という批判を危惧するケースもある。『JLPGA側がもう少し積極的に、費用分担なりやり方なりの柔軟な見直しを図ってくれていれば事態は違った』と、協会側の対応を嘆く声も聞こえますね」(前出の広告代理店関係者) そんな中、「アース・モンダミン・カップ」を主催したアース製薬のように、費用対効果よりもゴルフ界の発展のために大会開催を目指す主催者もいる。だが、ここまで開催が遅れた理由は他にもあった。 「そのひとつが、新たに始まった無料のインターネット中継です。昨年まではテレビ朝日系で中継されていたが、今回ネット中継するに至った経緯について、小林会長は『アース製薬様が作ってくださる』と話すだけで、テレビ中継をしなかった詳細について触れることはなかった」(前出・スポーツ紙記者) 一部報道では「今後、一気にネット中継が主流になるかもしれない」と伝えられたが、主催者泣かせのハードルになりかねない。 「小林会長は2年ほど前から動画配信会社との契約を検討している、と言われています。例えばJリーグはDAZNと10年2100億円で契約しています。たしかに女子ゴルフも魅力的なコンテンツ。とはいえ、渋野のような若手の人気選手たちが次々に米ツアーを目指すような状況では、最大限の魅力を発揮できるかは疑問。 試合会場のゴルフ場も週替わりで年1回となれば経費が膨らみ、主催者やJLPGAの持ち物でないケースが多くネックになりがち。今後観戦が解禁となれば、さらに主催者の負担が増え、ゴルフ場も様々な対応に追われるだけに心配です」(スポーツライター) ファンも、選手も、開催運営者も、誰もが笑える真の“開幕”が訪れる日は、もう少し先になりそうだ――。

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