3500万円返還も「決済代行会社は金を勝手に動かせない。つまり……」辛坊治郎が誤送金問題のプロセスを推測
キャスターの辛坊治郎が5月23日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。山口県阿武町の4630万円誤送金問題で3500万円余りが町の口座に「返金」された事象について、その背景を読んだ。 【写真】容疑者の自宅 阿武町給付金事件
山口県阿武町が誤って振り込んだ給付金4630万円の一部を使用したとして、電子計算機使用詐欺容疑で田口翔容疑者が逮捕された事件で、出金先の一つの決済代行会社から3500万円余りが町の口座に振り込まれたことが分かった。 辛坊)昨日22日ぐらいまでの報道だと、山口県の阿武町が誤って振り込んだ4630万円は、「田口翔容疑者がネットカジノで使っちゃって手元にはないからもう全然ありません。でも、これほとんど取り立て無理じゃないの?」みたいな報道が昨日まであったんですが、実はすでに4630万円のうちの3500万円が返って。まあ確かに、あと1000万円ちょっと返ってきてないんだけど「昨日までの報道と全然違うじゃない、これ」っていう話で。 ただね、謎なんですよ。いまのところですね、さきほどニュース原稿として皆さんにお伝えした情報以上の情報はなくて。いろんなところでこのニュースを伝えてるんだけど、どの情報を見ても分からないのは、お金に色が付いてるわけじゃないんで、決済代行業者の田口翔容疑者の口座に多分残ってるお金っていうやつは、それがもともと間違って振り込まれたお金かどうなのかって区別がつかないわけだから。そうすると、町が「返せ」って言っても、まずそれをどうやって証明するのっかて話もあるし、決済代行業者が返すにしたって人のお金を勝手に別のところに返すわけにもいかないはずなんで。 なんでそんなことができたのかがすごく謎で。ひとつ考えられるのは、本人が同意してる場合。であればできますよね。ただ本人が同意してるっていう情報が今のところゼロなので分からないのだけど。 刑事事件として逮捕されちゃったんで、お金を返してないと罪は重くなるんですね。刑法で決まってる量刑というのは、「〇年から〇年」みたいな形で同じなんだけど、でも実際にその被害金を返してるか返してないかっていうのは、一番最後に執行猶予がつくとかつかないとかっていう量刑にものすごく大きな影響を与えるので、弁護士が「残ってるなら返せ」って言って返しちゃった可能性。だから本人同意の上じゃないとこんな返金の手続きできないよね。だとするなら今までのあの「全部カジノで使っちゃって手元にありません」というあの主張は一体何だったんだ!?っていう話ですよね。