西武0－2ロッテ（29日、ベルーナ） 西武戦に強い。ロッテの小島が7回4安打無失点で、自己最多の12勝目。3試合連続の西武戦の登板に「難しかったが、負けられない。先に点をやらないようにという思いで頑張った」。投手戦を制し、2022年8月から続く自身の対西武の連勝を「11」に伸ばした。 立ち上がりから飛ばした。「真っすぐが良かったので、内角をどんどんいった」と三回まではストライク先行で完璧な投球。七回2死から「慎重に行き過ぎてしまった」と四球と内野安打で一、二塁としたが、最後は代打の栗山を左飛に仕留めた。 プロ初登板は2019年4月の西武戦だった。「2回8失点から、プロ生活が始まった。あの時は『1、2年で終わるな』と思っていた。それを考えると、ちょっと頑張ってるなと思うし、『まだまだ』と痛感することは多い」。西武戦連勝は「たまたま」と話すが、苦い経験を糧にエースへと成長した。 28日に先発した西野とは食事の際に「2試合勝って（楽天戦先発の）2人につなごう」と誓い合っていた。約束を果たし、2連勝で4位の楽天とのゲーム差を「3・0」に広げた。クライマックスシリーズ（CS）進出に向け、30日から敵地に乗り込み、楽天との2連戦に臨む。 （神田さやか）