廃止検討の「トライアウト」来オフから選手会主催で実施へ 選手会定期大会で全会一致で決定
労働組合・日本プロ野球選手会は5日、大阪市内のホテルで定期大会を開催し、戦力外となった選手らを対象としたトライアウトを、来年のオフから選手会主催で実施することを全会一致で決めた。これまでは12球団が合同で開催していたが、重要度が低下しているとして日本野球機構(NPB)側が今年限りでの廃止を検討していた。 開催場所などの詳細は今後決めるが、時期や実施方法の大枠は踏襲する。会沢翼選手会長(広島)は「まだ(現役を)諦められないという思いとともに、一区切りする機会でもあるという意見もあった。存続させていかないといけない」と語った。 費用は600万円程度だという。選手会・森忠仁事務局長は「今日、やるということが決まった。12球団のスカウトも見に来る。今年も3人ほどトライアウトから育成選手として契約した。野球を続けたいという全ての選手と、みんなが引退試合をできるわけではないので、最後に家族の前でユニホームでという人もいるかもしれない。あらゆるところをカバーできる」と開催意義を強調した。