「流産を経験」した人にはなんと声をかければいい? ❝絶対に言ってはいけない❞フレーズは? 米専門家がアドバイス
流産を経験したばかりの友人や家族を支えたいと思っても、自分自身や身近な人にその経験がなくて、どんな言葉をかけたらいいか、何をしてあげれば支えになるのか分からないということが、往々にしてある。非常にセンシティブで個人的な事柄だけに、言動には注意が必要だ。適切な対応を心がけてサポートしたい。 【写真】47歳で待望の「第一子」を出産...!EXILE アキラの美人妻、「高齢出産」を経験
流産は、1分間に約44件起きている
まずは、その人が精神的および肉体的にどんな経験をしているのかを理解することが必要だろう。米クリーブランド・クリニックによると、流産は早期妊娠喪失とも言われ、妊娠20週前に突然、予期せず妊娠を喪失してしまうことだ。実はこれは、かなりよくあることで、週間医学雑誌『Lancet Journal』に掲載された2011年の研究によると、毎年世界中で約2300万件の流産が発生している。言い換えれば1分間に44件もの流産が起こっているのだ。アメリカだけでも、妊娠4件のうち1件は流産に終わっているという。 流産の原因は様々だが、同クリニックによると、妊娠13週目までに起こる流産の約50%は胎芽の中の染色体の異常が原因だという。これは妊娠した人の行動や、選択とは全く無関係だと、産婦人科医のステファニー・ランドは明かす。「決して勘違いしてほしくないのですが、流産は妊娠した人の落ち度で起こるものではありません」。 偏見や感情的な意味合いを多く持つ流産は、何より思いやりを持って対処することが非常に重要なのだ。では、どう伝えればいいのか、絶対に言うべきではないことは何か、以下をスクロールして、心に留めておいてほしい。
流産で起こりえる影響とは?
流産は大量出血や強度の痙攣など身体的苦痛を伴うが、精神的にも悪影響を受ける可能性がある。「流産直後は悲しみや鬱、不安、怒りなど様々な負の感情があります」と、ニューヨーク大学グロスマン医科大精神科臨床准教授のアッカーマン医師は述べる。もちろん、誰もが同じような流産を経験して、同じように感じるわけではない。そのため、「過去に流産を経験したことがある人だとしても、同じようなサポートや認識を持っているとは限りません」。 また、流産を経験する以前にメンタルヘルス面で問題を抱えたことがある人は、より深く影響を受ける可能性があるという話も。生殖精神科医で母親のメンタルヘルスケアブランドMavida Healthの創業者でもあるサラ・オレック医師は「過去にメンタルヘルスの病を経験したことのある人、もしくはメンタルが落ち込んだ時に支援してくれる人や、まわりからのサポートが限られている人は、より深刻な結果になるリスクが高いです」と明かした。