「100年後、ここの木で三線を」読谷・くるちの杜で音楽祭、10月14日開催 宮沢和史さんら出演 沖縄
【読谷】「くるちの杜100年プロジェクトin読谷 音楽祭」(主催・同実行委員会、読谷村)が10月14日、読谷村の村文化センターふれあい広場で開催される。入場無料。村内外から音楽のアマチュアやプロが集まり、ステージに立つ。 大ヒット曲「島唄」は歌詞全てに裏の意味 恥ずかしさと怒りから生まれた一曲 音楽家・宮沢和史さん
くるちの杜100年プロジェクトは2008年に読谷村が始めた。三線のさおの材料になる木、くるち(琉球黒檀)の採取量が県内で減少しているため、木を育て100年後の未来へ継承するプロジェクト。音楽祭は取り組みを楽しく広げることを目的としている。 音楽祭には同プロジェクト実行委員会の名誉会長を務めるアーティストの宮沢和史さんやでいご娘、村内の合唱団などが出演する。その他、西表島や群馬県などからも出演者が集まる。 同プロジェクトは12年に同実行委員会が事業を継承した。月に一度の草刈りなど、多くのボランティアが携わっている。宮沢さんは「100年後の県民が県の木で作られた三線を弾くことが、これ以上ない幸せ。未来への貢献だ」と思いを話した。100年という壮大な計画に「次の世代にバトンを渡していかないといけない」と意欲を見せた。 実行委員である演出家の平田大一さんは「先の大戦で県内は焦土と化し、くるち材も枯渇した。100年後、くるちの杜の三線が音色を奏でることは、平和な100年であったことを意味する」と思いを込める。沖縄戦での米軍の上陸地であり、三線の始祖とされる赤犬子が生まれたと言い伝えられる読谷村で事業に取り組む意味を語った。
音楽祭への問い合わせは同実行委員会事務局、090(2961)9634。
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