平岡祐太、二枚目も三枚目もいける俳優に憧れ「すてきなオジサンになりたい」
ミュージシャンを目指し高校3年のとき上京した平岡だが、2002年に18歳で第15回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞すると、翌年にはドラマ「ライオン先生」で俳優デビューした。以後、2004年には映画「スウィングガールズ」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、俳優としてキャリアを重ねてきた。「龍馬伝」でNHK大河ドラマにも出演経験がある。 「音楽活動については、今後するつもりはないですね。遊びで弾くのが一番似合ってきました。カラオケに行くときのために、弾き語りで練習するぐらいですよ。そのカラオケにも、あまり行きませんけど(笑)」
いまはひたすら役者の道を突き進む
いまはひたすら、役者の道を突き進む。好きな俳優に、阿部寛をあげた。 「二枚目も三枚目も行けるようなところが、すごい素敵だなって思います。主役じゃなくても、いろいろな役をやられていたり。あと、俳優ではありませんけど、糸井重里さんも好きです。僕も知識と許容量があるような、素敵なオジサンになりたいです」 そう言って白い歯を見せる33歳の平岡だが、まだまだオシサンとは程遠い笑顔がさわやかな好青年だ。 「そうそう。最近、カフェにハマっているんです。台本をカフェで読むと、集中できるんですよ。人の気配があるほうが集中できる。だから、カフェでパソコンを開いて仕事している人の気持ちが、初めてわかったんですよ(笑)」 仕事は何でもチャレンジしたいが、ほとんどしゃべらない役にも魅力を感じるという。 「韓国映画の『アジョシ』が好きなんですよ。ウォンビンがダークヒーロー的な雰囲気的で出てくるんですけど、余計なことは話さないんですよ。寡黙、無口。そう役も一度やってみたいですね」 インタビューを終えた直後、平岡の口からふとこんな言葉が出てきた。 「いま食に興味が出てきて、塩とか出汁とかこだわるようになったんですよ。 豚しゃぶを食べるときは、白だしにするとか。何か、ちょっと細かいところで、日々幸せを感じられるような状態を作りたいなと。すさんで生きたくはないなと」 役者として、これから脂が乗ってきそうだ。 (取材・文・撮影:志和浩司) dTVオリジナルドラマ「不能犯」(全4話)は12月22日から映像配信開始。 平岡は1月5日・12日配信の第3・4話「神待ちサイトの悪魔(前編・後編)」に出演。