「合格の花」鮮やか 若松 ラナンキュラス出荷最盛期
冬の会津地方を代表する花の一つ「ラナンキュラス」の出荷が会津若松市で最盛期を迎えている。受験シーズンに出回り、たくさんの縁起の良い花言葉を持つことから、生花店で「合格の花」として販売されている。 キンポウゲ科の球根植物で、多くの品種があり多彩な色の花を咲かせる。切り花にしても花持ちが良く、一週間程度楽しめる。冷涼な気候が適しているため、雪国でもハウス栽培が盛んに行われている。 市内北会津町の鈴木利栄さん(67)は妻和子さん(67)、三女吉田智子さん(39)とともに花の摘み取りに励んでいる。六棟のハウスで八種類を栽培しており、室温と湿度が上がりすぎないよう一日一回は冷たい外気を取り入れて育てる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うイベントの中止などで需要が減っている。「ステイホームが続く中で、家に花を飾って癒やされてほしい」と呼び掛けている。出荷は四月下旬まで続き、十万本の出荷を目指す。