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「高校野球のバーチャル開会式」で加盟校の入場行進が実現!石川モデル第二弾の背景に被災地への思いも

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 新型コロナの感染拡大防止に向け、大阪・吉村洋文知事が全国に先駆けて掲げた「大阪モデル」にならって、5月20日の甲子園開催中止の発表を受けてすぐに、独自大会開催に向けて、「石川モデル」を石川県の高野連に提唱したのが、監督会代表を務める井村茂雄監督(金沢桜丘野球部)だった。  6月初旬、石川県は、その「石川モデル」を参考にし、石川県高等学校野球大会の開催を発表したが、仕掛け人・井村監督のアイディアはこれだけでは終わらなかった。 【動画】石川に現れた全国区の遊撃手、鳥取期待の大型遊撃手、台湾の留学生など10人の逸材をピックアップ【西日本野手編】  石川モデルの続編として、井村監督が高野連に提案したのが、『バーチャル開会式』の実施だ。 これは、各高校が本番の開会式をイメージし、公式ユニフォームを着用して自分たちのグラウンドで「入場行進」を行うもの。  その様子を指導者がスマートフォンなどで20秒間撮影して、石川県の連盟事務局に送付。動画の提出方法も、専用のLINEアカウントを制作し、QRコードから読み込めば、すぐに投稿できる簡易的な仕組みを考えた。  事務局に届いた映像をつなぎ合わせて、大会前日にオンライン上で、石川県高野連加盟校の部員たちがまるで、同じ場所で入場行進をしているかのような「バーチャル開会式」の映像が配信される形となる。 「感染予防対策をしっかり行った上で、選手たちのためにできることは実現させていきたい」と話す井村監督だが、その原動力の一つとなっているのは、5月20日の甲子園中止の発表を受けた日の夜に、金沢桜丘野球部の選手たちがオンラインミーティングで、話していた言葉からだった。  ミーティングで、キャプテンの大澤慎司は部員たちにこんな話をした。それは、昨年8月に石川県高野連被災地支援事業の一環で、宮城県に2泊3日で当時の1、2年生部員たちと訪れた時の話だった。  「去年の8月、僕たちは気仙沼向洋さん、本吉響さん、宮城水産連合さんと交流試合を行いました。その翌日には石巻工業さんと練習試合をさせていただきましたが、その時の選手たちがとにかく明るかったんです。  実は、交流試合の前の日に、東日本大震災で被災した場所などを案内してもらったり、当時のお話を聞かせていただいていたので、家族や仲間をなくした部員もいたり、とても辛い思いをしているはずなのに、みんなとにかく明るかったんです。  それで、僕はなんでそんなに明るく振る舞っていられるんだろうって思って、交流会の時に直接選手に聞いてみたら、『明るく振る舞って、前を向くしかない』って笑顔で言われました。その選手たちの悲しみや辛さに比べれば、僕たちの辛さなんてまだまだです。今日甲子園中止が決定となったけど、前を向いて全力でやっていきましょう」

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