【お金持ちも危険!】日本で増える「孤独死」を避ける“安心できる”方法は? あなたも「他人ごと」ではない!「凄惨な最期」を避けるに“おすすめの準備”を専門家が解説
結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。 共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。 そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。 【ひと目でわかる】子供がいない・子供に頼れない「おふたりさま夫婦」におすすめの「新しいサービス」とは? 著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が、誰にでも起こり得る「孤独死」のリアルと有効な対策について解説する。 ■年々増える「高齢者の一人暮らし」 「孤独死」と聞くと、どんなイメージが浮かぶでしょうか? 「身寄りのない、寂しい人に起こる特殊な出来事で、家族もいて、友人にも恵まれている自分には関係ない」 このように考えている人が多いかもしれません。 孤独死とは「誰にも看取られることなく。一人で死亡すること」です。 結論からいうと、孤独死は誰にでも起こる可能性があります。
もちろん、家族がいれば、体調の異変にも気づいてもらえるでしょう。 しかし、長年連れ添った伴侶も、先に亡くなってしまうかもしれません。 子どもがいても、遠方住まいや疎遠であればすぐに連絡はとれません。 高齢になれば、たくさんいた友人たちも体調が悪かったり、あるいは亡くなったりして交流が激減します。 資産のあるなし、住まいが一戸建てかマンションか、あるいはアパート住まいかも関係ありません。 お手伝いさんなどの目がない限り、豪邸にお住まいの方にも、孤独死の可能性はあるのです。
実際、高齢者の一人暮らしは、男女ともに増加傾向にあります。 「国民生活基礎調査」(2022年)によれば、65歳以上の者がいる世帯は、単身世帯(一人暮らし)が3割を超えています。 65歳以上の高齢者の孤独死は増加傾向にあり、年間6万8000人にのぼるとの推計結果が公表されました。 さらに、日本人は他国とくらべ社会的に孤立しやすいというデータ もあります。 核家族化が進み、なおかつ長寿社会である日本で「高齢者の孤独死」が増えるのは当然