接触アプリ「COCOA」 「iOS」の一部でも通知届かぬ不具合
新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した可能性を知らせるスマートフォンの接触確認アプリ「COCOA(ココア)」について、厚生労働省は米アップルのiPhone(アイフォーン)の基本ソフト(OS)「iOS」で一部の利用者に接触通知が届かない不具合があるとして調査を始めた。既に同様の不具合は米グーグルのOS「アンドロイド」で問題となっていたが、iOSでは起きていないとしていた。ココアでは不具合が相次ぎ、厚労省は改修を急ぐ。 【写真特集】国内初 ワクチン接種の様子など 厚労省は3日、アンドロイドでのみ不具合が発生していると発表した。だが、ネット上や事業者には「iOSでも通知が届かない」といった情報が寄せられていた。旧型のiOSなど一部で、こうした不具合が確認されたという。厚労省は近くアンドロイドでの不具合について改修し、公表するが、iOSについては「今後、要因や影響規模などを確認する」と未定だ。 今回の不具合を巡っては、昨年9月の不具合発生から約4カ月間、実際の端末を使って動作を確認せず発見が遅れた経緯がある。厚労省は年度内にも検証結果をまとめ、関係者を処分する方針だ。【中川聡子】