「外野手・鈴木誠也」であるためにトレードはあるのか
ただこの談話は、タッカーのカブス加入前の話。そして、タッカーのレギュラーライトとしての起用は、ほぼ確実になった。センターには、クロウ・アームストロング、レフトにはハップ、そして「レギュラーDH」は鈴木……と布陣が固まりつつある。
5年総額8500万ドル(現在の為替レートで約127億4000万円)で2022年に入団。残りの契約は、年俸1900万ドル(約28億5000万円)で2年間だ。今季のようにOPS.848をマークする打者として、現在のメジャー選手の年俸相場としては“お手ごろ”な金額だ。つまり、基本的に移籍先の球団が負担するこの年俸は許容範囲内だろう。年俸が、その球団にとって高すぎると判断されれば、トレードの成立は難しい。年内、あるいは来春のキャンプ前、そしてシーズン中のどかかで…。誠也はカブス以外のユニホームを着ているのだろうか。
(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)
山田 結軌