天才作曲家の“悪妻”による狂愛。キリル・セレブレンニコフ監督「チャイコフスキーの妻」
作曲家チャイコフスキーを盲目的に愛した“世紀の悪妻”アントニーナの実像を、鬼才キリル・セレブレンニコフ(「LETO -レト-」「インフル病みのペトロフ家」)が描き、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された「チャイコフスキーの妻」が、9月6日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。
『白鳥の湖』『くるみ割り人形』などで知られるロシアの作曲家ピョートル・チャイコフスキー。同性愛者だという噂が絶えなかった彼は、世間体を保つため、恋文で熱烈に求愛してきた地方貴族の娘アントニーナと結婚する。だがその生活はすぐに破綻し、夫に拒絶されたアントニーナは孤独の中で狂気を帯びていく──。 セレブレンニコフ監督は「この映画の真髄は愛にあります。異なる形の愛の物語を描く映画を作りたかったのです」と語っている。残酷な愛の行方を、狂乱のダンスを見せるラストまで見届けたい。
「チャイコフスキーの妻」
監督・脚本:キリル・セレブレンニコフ 出演:アリョーナ・ミハイロワ、オーディン・ランド・ビロン、フィリップ・アヴデエフ、ユリア・アウグ 2022年/ロシア、フランス、スイス/ロシア語、フランス語/143分/カラー/2.39:1/5.1ch 原題:Tchaikovsky’s Wife 字幕:加藤富美 配給:ミモザフィルムズ ©HYPE FILM – KINOPRIME – LOGICAL PICTURES – CHARADES PRODUCTIONS – BORD CADRE FILMS – ARTE FRANCE CINEMA 公式サイト:https://mimosafilms.com/tchaikovsky/