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千葉県長生村、「ふるさと納税」寄付者に電話でお礼する理由 村長に聞く

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デイリー新潮

 ふるさと納税の寄付額で、千葉県の長生(ちょうせい)村が全国の村で1位となった。その額、昨年度でざっと8億円。2位の村に8千万円の差をつけたが、返礼品を見てもコメや海産物など、とくに変わったものはない。

 躍進の原動力は小高陽一村長(68)にある。2012年に就任して現在3期目。その秘訣は何かと言えば、寄付者に自ら電話して謝辞を述べる「営業」だ。 「2期目スタートの4年前、5万円以上の寄付者全員にお礼の電話をかけることを思いついたんですよ」  と語るのは村長ご本人。 「お客さまを増やすにはリピーターを増やすのが一番でしょ。やがて口コミでお客さま自身が宣伝してくれるようにもなりますから」  たちまち寄付額は1億円を超え、17年度に3億円超、18年度に6億超と、効果はバッチリ表れた。リピート率は6~7割に達するとか。  電話ではまず謝意を伝え、次に「みなさまのご寄付は子どもたちや高齢者に配るマスクのために使う」などと説明。使途の可視化に努めるという。とはいえ、5万円以上の寄付者は昨年で1500人。月に平均100人以上に電話することになるわけで、「本来の仕事」のほうは大丈夫なのか?  「電話は公務を終えた平日の午後5時から7時に村長室からかけています。多くて1日20人、おひとり3分から5分くらいですかね」  と村長。先方が不在でも2回まではかけ、それでも応答がなければメールでお礼をするそう。で、もうひとつ重要なのはクレーム対応なんだとか。 「私はもともと内装業を営み、よく苦情の処理もしました。電話口で『届いたコメに虫が入ってたぞ』と言われて、『すぐに交換いたします』とお約束したり、『カズノコが塩辛いぞ』とのご指摘に『塩抜きしてから食べる説明書きが入っております』と対応できたりするのは、かつての経験あってこそと思います」  電話に子どもが出た際は、 「親御さんに伝えてね」  なんて言い残し、夕餉の準備中と思しき主婦には、 「いま、お鍋が火にかかっていたりしませんか」  と尋ねたりもする。その気遣いようがウケている。 「中には『相手に顔が見えないんだから役場の職員にやらせればいい』という声もあります。私はむしろ、他の町村長にも返礼の電話を勧めているくらいなんですけど、あまり広がる様子がないんですよね」  こりゃ独走が続くか。 「週刊新潮」2020年9月3日号 掲載

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