Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

病気・不調を事前に防ぐチカラ。2つの女性ホルモンをちゃんと知ろう

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
Tarzan Web

数多くのプラスをもたらしてくれる女性ホルモンは、まさにきれいと健康の司令塔。その特徴を知って、生理やエイジングの悩みも解決しよう。[取材協力/高尾美穂(産婦人科医・イーク表参道副院長)]

エストロゲンとプロゲステロン。

女性の美容と健康を司る女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の大きく2つに分かれる。 このうちエストロゲンは、女性の成長過程でウェストがくびれる、乳房が大きくなるといった変化が見られる第二次性徴前から分泌され始める女性ホルモン。受精卵のベッドとなる子宮内膜を厚くするという働きだけでなく、肌や髪にツヤを出すといった女性に嬉しい作用ももたらしてくれる。 「エストロゲンは他にも、コレステロール値を抑える、自律神経を安定させる、骨を強く保つといった働きがありますが、これらは意外と知られていません。エストロゲンのありがたみを感じるのは、大抵閉経後。つまりエストロゲンがなくなるタイミングです。20代、30代から女性ホルモンの知識を持っておくことで、事前に防げる病気や不調もあります」(産婦人科医の高尾美穂先生) 一方、プロゲステロンは排卵後にのみ分泌されるホルモンで、受精卵が着床しやすい状態に子宮内膜を整える役割を持つ。プロゲステロンが多い時期はイライラ、頭痛、便秘、むくみといった辛いマイナス症状が表れやすいが、これもカラダを守るための大事な作用であることを理解しておこう。

生理の異常を知る意味。

女性のカラダは1か月に一度、卵巣から卵子を排出する排卵が起こる。排卵後は妊娠を継続させるためにプロゲステロン分泌量が高まり、受精卵の受け入れ態勢を整えようとする。 が、妊娠していないと気付くとプロゲステロンは必要ないと徐々に減り、子宮の中に準備していた赤ちゃんのためのベッド(子宮内膜)が体外に排出される。これが生理と呼ばれるものだ。 「江戸時代の女性は人生でおよそ50回の生理を経験すると計算されていました。今はその9倍である、450回。平均寿命が延びたことや少子化が関係しているとはいわれるものの、当時と比べると明らかに生理回数が多いことがわかります」(高尾先生) 「月経回数が増えると子宮内膜症の発生頻度が増加することが判明しており、近年増加傾向にあります」 生理の異常を察知して、隠れた病気を早期発見するには、血液検査や基礎体温の記録が有効だ。 「私たちのカラダは卵を温める雌鶏のように、排卵後は妊娠に備えて体温が上がります。0.3~0.6度というわずかな変化でもキャッチできれば、その間はプロゲステロンが出たといえる。プロゲステロンが出る前には必ず排卵があり、排卵があるということはエストロゲンも出たことになる。つまり生理が順調だと判断することができるのです」

【関連記事】