米国でシェアを拡大する「Chromebook」とは? ── 日本でも4月に初登場
セキュリティ面でも優位性を発揮
セキュリティの観点から見ると、Chromebookは従来のWindows搭載ノートPCと比べて、紛失や盗難に遭った場合のリスクを軽減しやすいのも特徴といえます。これは前述の通り、データをノートPCのローカルドライブではなく、クラウド上のストレージサービスへ保存するためです。 従来のノートPCが悪意ある第三者の手に渡った場合、内部にあるデータをそのまま盗まれてしまいます。いくらログインパスワードがかかっていても、パスワード解析ツールなどを使用される可能性もあるため、相手が所有している限りは危険が消えません。 一方、データがストレージサービス上にあるChromebookなら、ログイン管理さえしっかりしていればデータへのアクセスを防げますし、緊急の場合は別のPCからログインしてパスワードを変更したり、データ自体を移動・消去することも可能です。 そのほか、従来のノートPCと比べて起動時間が短い、長時間駆動が可能、低価格で購入できる、OS自体の設計がシンプルなため長く使っていても動作が重くならない、買い換え時のデータ移行やソフトウェアの再インストール作業が不要、といったメリットもあります。
4月から日本国内市場向けの東芝製品は?
東芝が4月から日本国内市場向けに販売を開始する「TOSHIBA Chromebook」は、すでに米国市場で2月から発売されているモデルと同型です。主なスペックとしては、Intel Celeron 2955U(1.4 GHz)、2GBメモリ、16GBのSSD、1366×768ドット表示の13.3インチ液晶などを搭載。日本での販売価格はまだ発表されていませんが、米国の279.99ドルと近い価格設定になると見られています。 TOSHIBA Chromebookの登場を皮切りに、今後は日本市場でもChromebookのリリースが増えていくと予想されます。果たして日本のユーザーにChromebookがどれだけ受け容れられるのか、各メーカーの戦略と売れ行きから目が離せません。