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藤井聡太七段、最年少タイトル挑戦記録へ最終関門 永瀬拓矢二冠との“レーティング頂上決戦”

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ABEMA TIMES

 いよいよその瞬間が迫っている。が、目標の前に立ちはだかる壁は高く、分厚い。将棋の藤井聡太七段(17)が6月2日の対局に勝利、ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメントの決勝(6月4日)に進出し、史上最年少でのタイトル挑戦に王手をかけた。全国の将棋ファン注目の一局となるが、その相手は永瀬拓矢二冠(27)。現在の将棋界をリードする超トップ棋士の一人だ。2人はVS(1対1の練習将棋)で腕を磨いてきた間柄。公式戦では初手合ではあるが、藤井七段にとってはその強さをよく知る強大な相手だ。 【中継】決勝進出を決めた一局  藤井七段が達成しようとする史上最年少でのタイトル挑戦記録は、17歳10カ月20日。現記録保持者・屋敷伸之九段(48)の記録をわずかに4日上回るというものだ。藤井七段の実力そのものは、多くの棋士から「いずれタイトルを取るのは当然」といったお墨付きを得ていたが、特にトップ棋士との対局が増えた中で高勝率を残した2019年度からは、その墨が濃くなった。  強さを示す数字がある。非公式ながら、棋士の間でも浸透してきている「レーティング」だ。格上の相手に勝てば大きく上がり、同等の相手に負けても少ししか下がらない。その実績に対して与えられる段位ではなく、現在の棋力を数値にしたものだ。複数のレーティングが存在するが、藤井七段は現在1位、永瀬二冠が3位、そして棋聖のタイトルを持つ渡辺明三冠(36)が2位、といった具合だ。今回行われる藤井七段と永瀬二冠との戦いは“レーティング頂上決戦”という見方ができる。  先述のとおり、2人は公式戦初手合ながら、練習では何度も指している。むしろこの2人が一緒に腕を磨いたことが、お互いの活躍につながったと見る方が自然だろう。2日の対局後、藤井七段は永瀬二冠について「非常に手厚い将棋で、一方で踏み込みも鋭い印象があります。その強さは十分わかっています」と答えた。  実は両者、公式戦でぶつかる前に“チームメイト”になっている。非公式戦ながら、プロ将棋界初の団体戦として話題になっている「第3回AbemaTVトーナメント」において、12チームのリーダーの一人、永瀬二冠がドラフト1巡目で藤井七段を指名。抽選の末に、獲得した。他のリーダーが指名の重複を避ける中、初志貫徹の指名。それだけ17歳の若者の強さを、よく知っているということだ。ドラフト後、永瀬二冠の口からもレーティングについて語られるものがあった。今一番強いとされる棋士は誰か。レーティング1位・藤井七段と3位・永瀬二冠がぶつかり、勝者が2位の渡辺三冠とタイトルを争う。棋聖は8つあるタイトルの1つではあるが、今後の将棋界の覇権を握るのは誰か、という大きなチェックポイントになる、そんな戦いになった。

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