受験は? GoToは? 1都3県の“緊急事態宣言” 福岡でも影響懸念
政府が7日にも首都圏の1都3県に出す方向で調整している緊急事態宣言。 小川知事が対象地域への移動自粛を求めることを示唆するなど、福岡でもその影響が懸念されています。 東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県を対象にあすにも再び出されることで調整されている緊急事態宣言。 全国の6日1日の新規感染者はこれまでで最も多い4914人にのぼり、死者や重症者の数も増え続けています。 ◆小川知事 「1都3県への移動については県民の皆様に対して自粛して頂きたい、そういうことになるだろうなという感じがしている」 小川知事は7日午前の会見で、緊急事態宣言が出されれば対象となる1都3県への移動自粛を県民に要請する考えを明らかにしました。 また、福岡県内については「緊急事態宣言が今すぐに必要な状況ではない」として、飲食店に対する時短要請については慎重な姿勢を示しています。 一方で宮崎県などでは独自の時短要請などが出される中、九州知事会は先ほど緊急のWEB会議を開き、各県の感染状況や医療提供体制について報告しました。 また、懸念されるのは大学受験です。 約240人の受験生が通う福岡市内の学習塾に聞くとー。 ◆英進館・高等部本部 神田岳彦課長 「福岡会場の設定がない(私立)大学もありますし、国公立は必ず現場まで行かないといけないので、移動を伴うような受験をする生徒も少なくありません。一生に一回の大事な時期の入試になりますので、できるだけの対策と準備をして臨ませていこうと」 文部科学省は53万人以上が出願している「大学入学共通テスト」は、予定通り実施する方針です。 この方針を受け福岡市の福岡大学では、2月に行われる東京での試験は予定通り実施。 新型コロナに感染するなどし受けられなかった場合は、そのまま3月の試験に振り替えられるよう対応するということです。 また、九州大学では前期・後期の試験のほかに体調不良で受けられなかった受験生を対象に追試験を予定しています。 一方、緊急事態宣言発出に頭を抱えているのが旅行代理店。 現在停止しているGoToトラベルも停止期間が延長される見通しとなるためです。 ◆旅の輪九州 戸田慎一代表 「キャンセルよりも私たちが厳しいなと思っているのは、新規の予約が入ってこない、これが一番厳しい要するに次の仕事がない。キャンセル料をもらうくらいじゃ私たちの営業補償が負担してもらえるわけではないので」 先行きが見通せない状況に、一時は2020年の2倍以上の予約を呼び込んだGoToトラベルののぼり旗も、外に掲げることもできずにいます。 ◆戸田代表 「当月よりも来月、再来月、これから旅行に行ってはいけないんじゃないかとそういう気持ちになるところが一番厳しいなと」 政府が2月7日までの1カ月とする方針を固めた首都圏対象の緊急事態宣言。 感染拡大を食い止めるためとはいえ、厳しい冬が続きそうです。
テレビ西日本