Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

「リモートワーク」入門|辛酸なめ子『新・人間関係のルール』

配信

本がすき。

リモートワークの課題とは?

リモートワークの普及が進んでいます。そしてリモートワークに関するアンケート調査の興味深い結果もいくつか出てきています。 ラーニングエージェンシー社が人事・教育担当者対象に行った「新型コロナウイルス感染症の影響調査」によると、新型コロナウイルス対策としてテレワークを導入した会社が72・1%。その影響で、良い面は「育児・介護との両立がしやすい」「残業の削減」などで、逆に課題になっているのは「コミュニケーションの不足」「テレワークに不向きな職種・業務による不平等の発生」などが挙げられています。人事・教育担当者にとってコミュニケーション力を養えないのがリモートワークの課題のようです。 リモートは業種によって向き不向きがあり、インターパーク社が営業職に対して行った調査では、コロナウイルス感染拡大後も47・2%が会社に出社しているという結果に。その理由は、顧客管理システムや、Wi-fi設備などの仕事に必要な環境が自宅にないことや、郵便物の受け取りや発送業務、顧客との商談で出社の必要があるからだそうです。このご時勢に実際に会う商談は、お互いの飛沫を受け入れることで特別な連帯感が得られそうです……。 それでも69・6%の営業職が「今後テレワークを実施したい」と回答。反対に、テレワーク否定派で出社したい人の7割は40代以上、という結果になったようです。やはり今までのルーチンは崩せないし、会社は大切な居場所なので寂しい、という心理があるのでしょうか。 「営業は会ってこそだから」「社内スタッフや部下とのコミュニケーションが取れない」「テレワークだとサボってしまう」といった否定派の意見が掲載されていました。たしかに会社の人に見られていないので、ついダラダラ仕事してしまう場合も。能力で査定される外資系だったら、緊張感が保てるのかもしれません。 一方、 Googleが、関東と関西のオフィスワーカー3000人に聞いたアンケートでは、「テレワークを継続したい」が「継続したくない」を上回る結果になりました(継続したいが49・3%。続けたくないが23・1%。どちらともいえないが27・6%)。 テレワーク化が進んでいるのは、部・課長クラスや、30代、一定規模の従業員数をもつ企業に勤める人、だそうで、テレワーク率が低めなのは経営層・役員クラス、公共サービス、事務職、販売・サービス職という結果に。 経営者や役員は車で好きな時間に出社するのでリスクは低めですが、やはり一部の業種の恵まれたオフィスワーカーがテレワークに移行できているようです。インフラや販売・サービス職は日本を支えるためにも職場に出向いているという現実が見えてきます。感謝の念にたえません。

【関連記事】