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【ベトナム】「直下型」でRPA業務改革を=アビーム

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NNA

 アビームコンサルティング(東京都千代田区)は5月29日、ベトナムでロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)の導入で業務改革を進めていく手法を説明するウェビナー(オンラインセミナー)を開催した。YKKの現地法人YKKベトナムの導入事例を紹介し、トップダウンの「直下型」で開始するべきと指摘。新型コロナウイルス感染症によりデジタル化の機運が高まる中、変革に着手する必要性を訴えた。  戦略ビジネスユニットのプリンシパルを務める安部慶喜氏は、YKKベトナムが、RPAと光学式文字読み取り装置(OCR)技術を組み合わせた改革を昨年末までに実行したと紹介した。約8カ月間で工数の30%を高付加価値業務にシフトさせ、従業員の残業も減らした。  アビームが参画する前には、業務をそのままロボット化しようと、現場への「御用聞き型」で取り組まれていたが、大きな成果にはつながっていなかった。安部氏は「プロジェクト方針をトップダウンの直下型に転換し、一気に進めた」と説明。外部のノウハウを注入しつつ、成果を上げると、現地の従業員の意識が変わる。その上で現場型の業務改革に戻すことで、新たなロボット開発の機運をつくったという。  直下型改革を成功させるためには、◇投資対効果の大きい業務から順番に取り組む◇組織横断的・全体的なルール・制度の改革まで踏み込む◇デジタル化を前提として業務の課題を発見する◇改革の専任組織を立てる――ことがポイントと解説した。  安部氏は「YKKベトナムでは日本人社長が率先して取り組んだ」と指摘。アビームが「プロセスイノベーター」と呼ぶ業務改革の旗手をトップが担うことで、当初は現場で戸惑いが発生するが、成果が出れば現地スタッフの意識変革が起きると主張した。  YKKベトナムでまず実践したのは、山積みとなる注文書の処理作業だった。顧客ごとに定型フォーマットが存在し、それぞれの読み取る部分をOCRソフトに設定。データはRPAで自動的にシステムに登録するようにし、手作業を削減した。別の書類への横展開も進めていく予定という。  新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させている。社会的距離を置く必要性から、遠隔勤務の導入が増加。業務の在り方を変えるツールとして、RPAへの注目も高まる。  RPAとOCRに、人工知能(AI)を組み合わせる試みも各地で進む。デジタルレイバー(仮想知的労働者)がオペレーションを担う時代の到来は、「10年はかからず、5年で実現する」(安部氏)。アフターコロナの働き方改革は、DXをいかに達成するかが焦点となる。

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