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なぜ2年連続で駐車マスを増加? SA・PAの駐車不足 未だに解消しない理由とは

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くるまのニュース

SA・PAでの駐車マス不足や混雑が起きる背景とは

 2020年6月、NEXCO東日本・中日本・西日本の3社連盟により、駐車マス拡充に関する取り組みが発表されました。なぜ、駐車マスを新たに増やす取り組みをはじめるのでしょうか。 【画像】駐車マス不足…現状はどうなっている?(13枚)

 近年、サービスエリアやパーキングエリア(SA・PA)の駐車マス不足による混雑が多発していることから、NEXCO3社の連盟により、駐車マスのさらなる拡充が進められています。  駐車マスを拡充する背景には、1台の占有時間が長くなっていることが関係しています。NEXCO東日本が発表するデータによると、夜の21時から朝方5時の深夜帯は、大型車の駐車マス148台分が超過しており、滞在台数が200台以上に及んだ結果、混雑を引き起こしています。  その一例として、東名高速道の海老名SAでは、6時間以上に及ぶ駐車利用が約6割を占めており、ほかのクルマが利用できなくなっているのです。  また、不適切な駐車マスの利用も、その原因のひとつです。たとえば、「大型車マスに普通車が停車している」、「普通車マスに大型車が停車している」などそれぞれ不適切な利用が目立ちます。  兼用マスも、普通車や大型車が満車になったら利用する設計をとっていますが、こうした本来の目的に反して利用するドライバーも大勢います。各駐車マスにおける本来の機能が発揮されていないことも、混雑を招く要因のひとつです。  上記のような混雑による駐車マスの不足は、首都圏をはじめとする主要都市圏内のSA・PAでも起こっています。  駐車マスの拡充について、NEXCO東日本の担当者は、次のように説明します。 「今回、NEXCO東日本・中日本・西日本の3社連盟でこちらの取り組みを始めました。大型車や普通車の駐車マス不足や、各マスにおける不適切な利用により、SA・PAにおいて混雑が起きる問題があげられました。  こうした問題への改善に尽くすべく、2019年から駐車マスの拡充や、不適切利用に対する注意喚起や啓蒙活動など、あらゆる取り組みをおこなっています。  しかし、現在もなお改善しきれない点が目立っていることから、2020年度の取り組みとして、新たに810台分の拡充に至りました。  また、2019年の取り組みと重複する部分も御座いますが、こうした過去の対策を活かして、2020年度もさらなる強化に転じながら、混雑の緩和と改善を図っていく予定です」 ※ ※ ※  では、実際どんな取り組みがおこなわれているのでしょうか。まず、2019年から「駐車マスの整備」や「適正利用の呼びかけ」といった取り組みが導入されました。  駐車マスの整備に関して、新東名 静岡SA(上り)では、休憩施設の土地を大型車マスに変更し、駐車可能台数を約2倍まで拡張することで混雑緩和を実施。  その結果、夜間時間帯の駐車不足を解消することに成功します。従来は、ピーク時に80台分の駐車マスが不足していたものの、拡張によって不足分を補うことができました。ただし、長時間利用の車両については依然として、効率的に休憩を取るよう呼びかけは続けられています。  上記の呼びかけにおける取り組みでは、大型車・小型車などの車種別に、混雑状況を表す満空表示版を設けているほか、ジャンクションの経路分岐部分でも同様に、情報提供をおこなっています。  こうした取り組みによって、混雑しているSA・PAを避けられるほか、比較的空いている場所への利用を促すことに成功しました。  また、適正利用の促進については、高速道路会社のWEBサイトの注意喚起、SA・PAでのポスター掲載、道路パトロールなど、あらゆる手段を用いて、呼びかけをおこなっています。  こうした取り組みのもと、2019年度は駐車マスの拡充実績として、約1350台まで増やすことに成功。そして、2020年度では、日本全国53箇所のSA・PAで、約810台の駐車マス拡充をおこなうと発表しました。  また、一部の東名・新東名の休憩施設でおこなってきた、情報版、WEBサイト、駐車上での満空情報や混雑状況の提供について、2020年からは東名・新東名すべての路線で実施されます。  これは、ETCを利用した路車間無線通信により、満空情報や混雑状況をリアルタイムで把握することができるシステムで、こうした取り組みによる結果を把握した後、ほかの主要路線でも設置も検討されるようです。

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