多気筒NAエンジン+ミドシップを遵守した最後のモデル by 武田公実 総合17位はこのホットハッチ! 自動車評論家44人が選んだ「2024年 身銭買いしたいクルマのランキング!」
間違いなく後世に語り継がれるモデル!
雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。「いい・悪い」ではなく、「身銭を切ってでも欲しいかどうか」、「そのクルマにどれだけ大きな愛情を注げるか」に加えて、今年はオリンピックイヤーにちなんで「時代のトップランナー」も選考テーマとした。44名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員、そして今年もEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員が加わって、2024年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。まずは2024年版のホット100に選ばれた上位20台をカウントダウン形式で発表する。17位にランクインしたのは最後の多気筒純内燃エンジン・モデルとなるこのクルマだ! 【写真14枚】モータージャーナリストの武田公実さんがイタリアン多気筒NAの終焉を惜しむランボルギーニ・ウラカンを写真で見る(後継モデルのテメラリオの写真もあり) ◆第17位! ランボルギーニ・ウラカン 125pt フラットプレーンクランクのV8ツインターボ+プラグイン・ハイブリッドを採用する次期モデルの公式ティーザー・キャンペーンが始まり、終幕へのカウントダウンが刻一刻と進行しているランボルギーニ・ウラカンながら、今年のHOT100にノミネートされていること自体に、たとえようもない歓喜を覚えてしまった。 2016年に登場したウラカン・ファミリーの概論として「最後のV10NA、というだけでも食指が動く」(西川淳氏)、「V10サウンドが心地いい。安定走行を望むならAWD、限界まで攻め込めるスキルの持ち主ならRWDでワクドキが味わえる」(桂伸一氏)。 また、モデルレンジ最終期に続々登場した個性的な限定版たち、たとえばステラートについては「守備範囲をオンロードだけに留めず、オフロードまで拡大した全天候型スーパースポーツ。目から鱗、楽しすぎます!」(吉田由美氏)。一方、最もレースカーに近く仕立てられたSTOについても「運動性能と官能性のバランスは後世に語り継がれるレベル」(渡辺敏史氏)という賛辞が寄せられているが、それら諸先輩の卓見には一字一句まで賛同したい。 そして筆者が何より惹かれるのは、同じランボルギーニのミウラが開祖とされている、古き良きイタリアン・スーパーカーの定義、多気筒NAエンジン+ミドシップを遵守した最後のモデルであること。もしも来年のHOT100候補にもまだ残っていたなら、間違いなくもう一度推挙してしまうと確信しているのだ。 ランボルギーニ・ウラカン テクニカは全長×全幅×全高=4567×1933×1165mm。ホイールベース=2620mm。車両重量=1590kg。ミドシップに搭載する5.2リッターV10NAエンジンは640ps/8000rpm、565Nm/6500Nmを発生、7段DCTを介して後輪を駆動する。車両価格=2999万2917円。 文=武田公実 ◆ランボルギーニ・ウラカンには11人が投票! 125pt/島下15pt+大井14pt+武田14pt+村山14pt+吉田14pt+桂12pt+山崎12pt+渡辺12pt+西川9pt+荒井7pt+村上2pt ◆ウラカンに投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はENGINEWEBでチェック! (ENGINE2024年9・10月号)
ENGINE編集部
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