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マーク・ザッカーバーグみたいな歴史上の人物は結構いる

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ギズモード・ジャパン

良くも悪くも。 Facebook(フェイスブック)のマーク・ザッカーバーグCEOは、外見的にとてもオリジナリティがあります。「○○に似てるよね?」とか言われたことなさそうな。でも彼のやってきたこととか置かれてる状況と似ている例は、歴史上にかなりあります。彼が作り出したFacebookは、社会のコミュニケーションのあり方を変化または加速させ、その過程で(あるいは必然的に)既存社会のあちこちを崩壊させました。そこで米Gizmodoは複数の専門家にコンタクトし、歴史上のザッカーバーグに似ている人物を聞いてみました。

エンジニアというより起業家

Aram Sinnreich氏 (アメリカン大学准教授・コミュニケーション研究学科長) 現代の技術と過去の時代の間のメタファーはどんなものでも、当然ながらちょっと無理があります。我々が現在向き合っているデータエコノミーは、過去にあったものとはまったく違うものだからです。この手の比較は啓蒙にはなるかもしれませんが、一対一で対応する人物はなかなか見つかりません。 とはいえザッカーバーグ氏について考えると、何人か心当たりがあります。 たとえばジョージ・ウェスティングハウス。彼は発明家でエンジニアでしたが、軸足は起業家でした。つまり他人の発明を見てビジネスモデルに結びつけ、それを政府や企業に売る方法を見いだす才覚を持っていたんです。たとえば彼は、交流送電システムの開発には自ら携わっていましたが、ニコラ・テスラが作り出した技術の特許を買い取ったことでも知られています。また有能なエンジニアを見つけると彼らを雇ってしまったため、彼らの発明物は競合にならず、配下に置いておくことができました。 ザッカーバーグ氏は2004年、自分の手でFacebookをコーディングしたかもしれませんが、ビジネス面ではウェスティングハウスと同じことをしています。Facebookのイノベーションはほとんどサードパーティの模倣や買収、そしてそれらのFacebookのサービス群への統合でした。これはコンシューマー向けのもの(Instagram、WhatsApp)にも、ターゲティング広告ソフトウェアのようなバックエンドにもあてはまります。テスラはテクノロジーに関してはウェスティングハウスよりはるかに素晴らしいエンジニアで発明家であり、テクノロジーが社会に与える影響もよく理解していました。でもウェスティングハウスのほうがビジネスにはずっと長けていて、テクノロジーをいかにパッケージ化して売ればいいかを心得ていました。 「データは現代の石油」という議論でいうと、もうひとり似ている例はJ・ポール・ゲティです。彼は最初は、たまたまよいタイミングでよいポジションにいたことで、運よく億万長者になったんです。その当時需要が急騰していた石油関係の権利をごっそり買収して、それを政治的・社会文化的パワーへと広げていきました。ゲティは単なる実業家でなく著名人であり、アートコレクターや慈善事業家でもあり、彼のコアプロダクトは社会の転換を進めはするものの、根本的に有害でした。彼自身誰よりも早く、石油の有害性に気づいていたはずです。ゲティが亡くなったのは1976年でしたが、70年代初期には石油産業の中でも、自分たちが気候変動を起こしているんだとはっきり気づいていました。というかもっと何十年も前から、石油燃焼による大気汚染とその健康被害について、彼らは認識していました。彼らはその情報をもみ消し、国民に嘘をつき、議会には見てみぬフリをするよう働きかけました。ゲティは自身が世に遺すものを意識し、慈善活動で世のためになる遺産を作り出そうとしていたんですが、同時に彼はこの邪悪な金満帝国の上にあぐらをかいていたんです。

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